イラン産原油購入した中国企業「制裁対象」、米財務省が追加…米国内の資産凍結・「影の船団」も対象
【ワシントン=阿部真司】米財務省は24日、イラン産原油を購入したとして、中国の石油精製企業「恒力石化」を制裁対象に追加した。
制裁を回避してイラン産原油を運ぶ「影の船団」の船舶約40隻なども対象とした。米国内の資産を凍結する。
発表によると、恒力石化は2023年以降、影の船団から少なくとも500万バレルを受け取った。ベッセント財務長官は声明で、「イランが依存するネットワークを締め付けていく」と警告した。
中国への原油輸出はイランの重要な外貨収入源となっている。米国はイランへの経済圧力を強め、イランとの戦闘終結に向けた協議で妥協を迫る狙いがあるとみられる。
米財務省は3月、原油価格の高騰を抑制するため、対イラン制裁を緩和し、イラン産原油の輸出を一部認めたが、今月19日に期限を迎えて失効。米国はイランとの協議が停滞する中、締め付けに転じていた。
トランプ米大統領は、米国が今月拿捕(だほ)したイラン船籍の船舶から、中国からイランにわたる武器が見つかったことも示唆していた。
