高校時代の友人が逝き、彼女の夫と旧友で開いた偲ぶ会。卒業アルバムを眺めながら語り合うことで、不思議と心が落ち着いて…
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天国にいる友よ
2025年の初春、高校時代から仲の良い4人グループの1人が亡くなった。大切な友人で、結婚してからも連絡を取り合い、子育てが終わると、再び4人で会うように。
全員の中間地点である東京で集まることが多く、はじめは浅草、次の年はスカイツリー、その次の年は銀座と、いろいろな場所を訪れ、ランチをしながら近況や愚痴、悩みなどを語り合った。高校時代に劣らない、とても密な時間だったと思う。
1年半前、病に倒れた彼女は、闘病の末この世を去った。この年齢になると、親やきょうだいをはじめ、何人も見送っており、その都度、とても寂しく深い悲しみに沈む。しかし今回は、今までにない喪失感に襲われ、なかなか立ち直れない。ふとした瞬間に涙がこぼれてしまう。
そんな日々が4ヵ月ほど続いた後、彼女の夫と私たちで、彼女の写真を囲んで偲ぶ会を行うことに。高校時代の思い出や、旦那さんが知らないであろう彼女のことなど、卒業アルバムを眺めながらみんなで語り合い、3時間半があっという間に過ぎた。
高校生だったのは50年以上前のことだが、あの頃に戻ったような気持ちになれ、解散した後、不思議と心が落ち着いたのだ。
「友よ、天国で見てるかな。私たちはあなたのこと、決して忘れません。あと少し、会いに行くまで待っててね。そのときにはコーヒーでも飲みながら、今日の偲ぶ会のこと、私たちの近況について話します」と、心の中でつぶやいた。
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