メ~テレ(名古屋テレビ)

今年の秋、アジア大会に続いてアジアパラ競技大会が開かれます。

会場周辺は、誰もが移動しやすい環境になっているのでしょうか。車いすで生活をする大会ボランティアと街を歩きました。

アジア・アジアパラ大会の開催まで、半年を切りました。

その会場近くを訪れたのが、愛知県あま市に住む島智一さん。

20代で交通事故に遭い、車いす生活に。自身もパラ水泳の元選手です。大会ではボランティアを務めます。

「日常生活を含めて色々とお互いに配慮し合いながら、理解しながら接することができれば一番ありがたい」(島智一さん)

パロマ瑞穂スタジアムの最寄り駅・瑞穂運動場東駅からスタジアムまでは約500m。

アジア・アジアパラ競技大会組織委員会の小峰彩夏さんも一緒に歩き、車いすユーザーの目線から不便がないかを探っていきます。

歩道の構造が車いすの負担に

「車いすを押しますか?」(小峰さん)

「下りは大丈夫。なんとかなります」(島さん)

駅から会場まで続く道は、なだらかな坂。

下りよりも上りが負担になるといいます。そして――。

「調整をしなかったら、こちらに寄っていく」(島さん)

歩道は多くの場合、車道側に向かってわずかに傾いています。雨水がたまらないようにするためです。

わずかな傾斜ですが、これに加えて坂を上るとなると――。

「右側に寄っちゃうと車道側に寄っていく」(島さん)

Q.どちらの手に力が入る?

「右手ですね」

左右のバランスを気にしながら、車輪を力強く回す必要があります。

路面の段差と標識の少なさ

さらに気になったのは、路面のわずかな段差。

「横断歩道や点字ブロックの境と、細かい段差がある」(島さん)

500m進んだ島さんは、標識の少なさを感じたといいます。

「例えば、パロマ瑞穂スタジアムに出入りするのに、車いす利用者に対して『スロープがここにありますよ』みたいな表示があれば助かる」(島さん)

大会期間中に限らず、多くの人が行き交う会場周辺。

より安全・安心な移動のために車いすユーザーが必要だと思うことは――。

「いろんな人が来ていると、人をかわすのも、かわしていただくのも大変。皆さんやボランティアの方たちが、後ろから押していただけると思うし、期待もしている」(島さん)

島さんと歩いた小峰さんには、たくさんの気づきがあったといいます。

「今まで気にしていなかったことがすごくあったんだなと、反省も含め、新しい発見を島さんからいただけました。ボランティアさんの力は大会運営にすごく大事な力なので、よろしくお願いします」(小峰さん)