<皐月賞>「困ったときの外国人騎手」は正しい?過去2年は「モレイラ」躍動も…「レーン&ルメール」は同一視できないワケ
◆木村厩舎の急失速が影響…有力2頭に漂う“不安要素”
そのパントルナイーフを語る上で欠かせないのが、管理する木村哲也調教師の不振ぶりだろう。若くしてイクイノックスなど多くのG1馬を育て上げてきた木村師だが、昨年の有馬記念で“ゴタゴタ”があってからは考えにくい不調に陥っている。
昨年は全国6位の44勝を挙げた木村厩舎が、先週末までに挙げた今年の勝ち鞍はわずか3勝。昨年は23.0%だった勝率も今年は6.7%という低空飛行が続いている。3勝のうちの2勝が重賞(シンザン記念、フェブラリーS)と、持ち前の勝負強さを見せているが、そのフェブラリーSを最後に約2か月間も勝利から遠ざかっている。
◆混戦に割って入る?3頭の穴候補
そんな2頭に代わって、リアライズシリウス、フォルテアンジェロ、アスクエジンバラの3頭を高く評価しておきたい。
リアライズシリウスはメンバー唯一の重賞2勝馬で、おそらく4番人気以内には推されるだろう。右回りを不安視されているが、何といっても頼もしいのは、鞍上を務める津村明秀騎手の存在だ。今年すでに自己最多に並ぶ重賞4勝を挙げており、今最も勢いのあるジョッキーの一人である。
フォルテアンジェロは1勝馬だが、ホープフルS2着の実績が光る。また、鞍上の荻野極騎手は昨年春に結婚を発表したのを機にブレイク中で、今年はリーディングトップ10入りをうかがう勢いで勝ち鞍を重ねている。
そして最後は福永祐一厩舎のアスクエジンバラ。開業3年目を迎えた福永師は、リーディング順位が1年目から90位→29位→6位と急上昇中。アスクエジンバラは勝ち味に遅いタイプではあるが、一発のある岩田康誠騎手が鞍上ならノーマークにはできない。
果たしてどの馬が戦国・皐月賞を制するのか。発走は19日15時40分を予定している。
文/中川大河
【中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
