Image: Julius Makes

2026年1月6日の記事を編集して再掲載しています。

謎のノスタルジーブームが加速。

オーディオハードウェア界隈では、時代が巻き戻されているような一年でした。有線イヤホンが復活し、MP3プレーヤーが人気になり、CDプレーヤーなんて今一番ホットなんじゃないかっていう事態に。そんなノスタルジックでレトロな流れが強かった2025年でしたが、これを予想できた人はいなかったでしょう。Spotifyをカセットテープで流すDIYガジェットの登場です。テープでSpotifyを聞くってわけです。ここまで来ると、どういうこと?っていう感じもしますけど。

買えない、愛でたい!

まずお伝えしたいことですが、これ、買えません!YouTuberのJulius Makesさんが作った、ハック全開のガジェットで、現時点では製品化の予定もないみたいです。

このマシン、ごく普通の音楽ストリーミング(例としてSpotifyを挙げていますが、どのサービスでもOK)をアナログ信号に変換します。ただし、よくあるデジタル・アナログ・コンバーター(DAC)ではありません。テープ型のDACみたいなものではなく、本物のアナログ。DACで変換された後の信号は、細い磁気テープに実際に録音され、内蔵のシングルスピーカーで再生されます。

音質よりも「味」を楽しむ

なぜここまでしたいのか、そう思うのも無理はありません。音質のためではないでしょうし、今はロスレス音源もあります。プリアンプや普通のDACだってあります。理由はただひとつ。テープにある...なんと言えばいいでしょうか。説明しにくいんですが、独特の魅力があるから。

テープはテープらしい音がしますよね。暖かくて、ザラついていて、少しぼやけたローファイなよさです。ずっと聞いていたい音ではないかもしれませんが、そのへんのひどいBluetoothストリーミングよりは、ずっと味がありますよね、わかります?

見た目も機能もノスタルジー

音の味だけではなく、Julius Makesさんのこのガジェット、見た目がとにかく格好いい。テープが現役だった時代にノスタルジーを感じる人なら、刺さりまくりじゃないでしょうか。録音レベルや再生音量を調整するボタンやノブもあり、テープディレイのような機能も搭載されています。これは音にエコーのような、懐かしい雰囲気を加えるエフェクトだそうです。さらにおまけとして、1/4インチのオーディオ入出力端子もあるので、純粋なテープディレイとしても使えるようになっています。

© Julius Makes

でもご想像通り、作るのはすごく大変だったようです。ほしい!と思ったみなさんがガッカリする気持ちはわかりますが、とりあえず誰かがこれを形にしてくれたことに感謝しましょう。Julius Makesさんによると、学習コストは高く、製造コストもかさみ、部品の到着を待つ時間も想定以上に長かったとのことです。それでも、結果として「Spotifyをカセットテープで聴く」という世界が生まれたわけです。

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