――家族で会話するときは広島弁?

松田:ばりばりです。怒ってるときは、「じゃろ!」が飛び交ってます(笑)。私だけどこか冷静に喋る感じだったんですけど、母と兄が朝までケンカしていて、25歳のときに初めて私の怒りの感情が爆発したときには家族も驚いてました。

――連載のなかで、松田さんの周りには人間力のある友人が多いと書かれていましたが、自分自身は人間力があると思いますか。

松田:負の感情ってあんまり良くないものだと思ってるので、適切な場所で出すっていうことは意識してます。人間関係をいいものとするためには、大人になればなるほど思うこと全部言うのが正解ではないじゃないですか。怒りに任せて言い方が悪くなっている人を見ると胸がぎゅって痛くなったりするので、自分は絶対こうなりたくないっていうのはありますね。私は恨みや妬みをぶつけるのではなく、人の幸せを喜べる人間で良かったなって思います。

――今はSNSでも自分の感情を短い言葉ですぐに投げる人は多いですよね。

松田:それが羨ましいと思うこともあります。私が言えないことを言えてずるいなって。でも、私の場合はどこで何を言われても、家族が味方だしなとか、私の友達はこんな言葉使いをする子はいないなって思うと強い気持ちになるので。

◆我慢はしなくてもいいと伝えたい

――現在の松田さんから、10年前の自分に伝えたいことはありますか?

松田:我慢はしなくてもいいんじゃないかなって伝えたいです。アイドルとしてステージに立つうえで、グループだから我慢していたことも正直多かったです。でも、自分のやりたいことだったらやっていいし、嫌だったら嫌だと言ってみたら?って思います。今はないんですけど、そういう場面で自分の想いを言えなくて結構苦しかった時期もあったので。

――10年を超えて、3月27日には11周年の公演が控えてます。グループとしても新たな一歩ですね。

松田:今回のライブが「The World Standard 〜君と♡世界じゅう!1周年!〜」ということで、ワールドスタンダード(世界照準)で活動してきたということも含めて、そういうタイトルにしました。スキルアップできるように当たり前のことを続けてこれたっていうことは自分たちでも誇りに思っているところなので、また新鮮な気持ちで、わーすたを楽しんでほしいですね。

――改めて、わーすたの魅力を教えてください。

松田:今はいろいろなコンセプトのアイドルがいて、歌や踊り以外にも評価されることが出てきて、アイドルの定義みたいなものが変わった気がするんですよね。そのなかでも、わーすたはライブを一番大事に活動しています。メンバー自身がライブの制作に関わって、曲の解釈を話し合って、一人ひとりがステージ上の魅せ方にもこだわっている。それはプライドを持ってやっていますし、実際にライブを通して感じてもらえると思います。

――それが冒頭の“貫禄”に繋がっている部分かもしれないですね。

松田:そうかもしれないです(笑)。

――「飽きられるのが怖い」ということも仰っていましたけど、松田さん自身がアイドルやライブに飽きたりはしていない?

松田:全然ないですね。私はアイドルのモチベーションがライブだと思うんです。自分のことを好きな人、そうじゃない人、みんなに評価される場所に立つことで毎回アドレナリンを感じるというか。10 年やっていても、まだやれることがあるんだなって思いながら楽しんでます。

――今年見てもらった占いによると、35歳を過ぎても周りから可愛がられる手相なんですよね。

松田:そうなんですよ(笑)。55歳ぐらいまで頑張れるらしいので、アイドルをやっていたいなって思います。この先どんな道に進んでいくのか自分でもわからないけど、どうやったって表現することを好んでやり続けそうな気はしています。

――最後にプライベートで今年やりたいことを教えてください。

松田:お金を貯めたい!母がとてもお金に敏感なタイプで、「あんたNISAはちゃんとやってるの?資産を大切にしなさい」とか口うるさく言われるんですよ。親が心配しないように勉強とかもしつつ、お金が貯まったらそろそろ一人暮らしをしたいです(笑)。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧