U-18日本代表がFWマギーの得点などで快勝スタート。「規律の中のトライ」を求める山口智監督の期待に応える
[3.13 J-VILLAGE CUP U-18 U-18日本代表2-0 名古屋グランパスU-18 Jヴィレッジスタジアム]
U-18日本代表が新たな指揮官の下での活動を開始した--。「第8回 J-VILLAGE CUP U-18」が13日、福島県のJヴィレッジにて開幕を迎えた。U-18日本代表、U-17日本高校サッカー選抜のほか、Jユースや高体連の強豪を集めて行われるこのフェスティバルは、16日まで開催されることとなる。
U-18日本代表は、昨年の U-17ワールドカップにて、廣山望監督の指揮下で8強に入った世代に当たり、今大会にも当時のメンバーが複数参加することとなった。チームを率いるのは、来年開催されるU-20ワールドカップを目指すU-19日本代表の指揮官でもある山口智監督である。
「U-18世代の選手が良いプレーをすることで、U-19世代の選手へも刺激が絶対出る。年齢は関係なくフラットに見ています。どんどんどんどん刺激し合ってやってもらいたいと思います。そして、(U-18の選手がU-19に上がるという気持ちは)なければ困ります」(山口監督)
もちろん、選手たちにとってもそれは同じこと。昨年のU-17ワールドカップを経験している選手にとっては、そこで得たものをぶつける次のステージがU-20になる。そして、U-17を経験できなかった選手にとって、ここは自分の力をあらためて示す場となる。
ゲームキャプテンを任されたMF大貫琉偉(鹿島ユース)は、「選ばれたのはすごくうれしい」としつつ、大会へ臨む気持ちをこう語る。
「昨年のU-17のときも夏にメンバー入りをしたんですけど、そこからワールドカップへ行くメンバーには入れませんでした。やっぱり、呼ばれたときに何ができたかだと思わされました。ここで結果を出さないと生き残っていけないという緊張感を持ちながらやろうと思って大会に入りました」
U-17ワールドカップを戦ったメンバーも多いとはいえ、初招集や久々招集の選手も少なくない。大会前の練習も2日間しかなかったが、「代表チームが急造なのはいつものこと」と山口監督。シンプルな指示を与えつつ、選手を送り出した。
U-18日本代表の先発は、GKにエジケ唯吹ヴィンセントジュニア(鳥栖U-18)、DFが藤川虎三(福岡U-18)、ゼイダム小田孟武(桐生一高)、藤井翔大(横浜FMユース)。瀬口大翔(神戸)を左翼、平野遼(横浜FMユース)を右翼に置き、小川尋斗(川崎F U-18)がアンカー役。その前に大貫、加藤海輝(横浜FMユース)、前田陽輝(福岡U-18)、マギージェラニー蓮(大宮)が並んだ。
対する名古屋グランパスU-18も、試合前にベンチから「勝ったほうが強いんだからな!」という熱い声が飛ぶなど気合いは十分。GK加藤直太郎、DFオディケチソン太地、成瀬楓悟、MF恒吉良真、小島蒼斗、千賀翔大郎、白男川羚斗、齋藤太陽、井内庸介、深谷朔共、FW池田歩弘が先発した。なお深谷はMF登録ながら3バックの一角に入っている。
試合は序盤から一進一退ながら、小川を中心とするパスワークを見せるU-18代表がややペースを握っていく流れ。11分には、左サイドを崩した攻撃から前田が早くも決定機を迎えるなど、チャンスも作っていた。
そして初めてゴールネットを揺らしたのは43分のこと。相手のスローインを跳ね返し、中央でマギーが繋ぐ流れからだった。ゼイダムの縦パスを受けた大貫がワンタッチで右サイドへ流し、そのままパス&ゴーの流れでスペースへ前進。サイドでボールを受けた平野がこれを見逃さずにパスを通す。
「あそこは自分の特長を出せました。ああいう抜け出しはすごく意識していたし、中の状況もちゃんと見る余裕もありました」(大貫)
抜け出した大貫は冷静に中を見てマイナスの折り返しを選択。ニアで前田がスルーした後ろにいたマギーが、この絶好のアシストを流し込み、日本が先制点を奪い取った。
「先制点の場面は、相手にとって一番嫌な形。なおかつクロスに対する入り方もしっかり関係性を持ちながらできていた。もっと前からそういう形を作れたであろう場面もありましたが、あのシーンは本当に良かったと思います」(山口監督)
名古屋が鋭い反撃を見せる場面もあったが、藤川、ゼイダム、藤井の3バックを軸にしっかり対応。無失点で切り抜けると、大量交代もあった終盤の43分に追加点が生まれる。
途中出場のMF増田大空(磐田)のFKからDFメンディーサイモン友(流通経済大柏高)が合わせて、2-0。増田は正月の全国高校サッカー選手権大会をメンディと共に戦ったばかりだけに、“流経大柏ホットライン”が繋がる形となった。
試合はそのまま2-0で終幕。山口監督は「非常に良かったと思います」と選手たちの奮戦を評価しつつ、こう語った。
「短い準備の中からチームとしての規律を持ちつつ、しっかりトライする姿勢を見せてくれたのがまず良かったです。その上で、しっかりシャットアウトして勝つという結果も出せて、良かったと思っています」
単に勝ったというだけでなく、選手たちの反応含めて手応えがある様子で、指揮官は「理解も早いし、モチベーションもやっぱりある。シンプルにアピールしたいという思いはもちろんあると思うので、それぞれの良さを引き出す手助けをできればいいと思っています」と、今後の試合でのさらなる爆発にも期待を寄せていた。
(取材・文 川端暁彦)
U-18日本代表が新たな指揮官の下での活動を開始した--。「第8回 J-VILLAGE CUP U-18」が13日、福島県のJヴィレッジにて開幕を迎えた。U-18日本代表、U-17日本高校サッカー選抜のほか、Jユースや高体連の強豪を集めて行われるこのフェスティバルは、16日まで開催されることとなる。
「U-18世代の選手が良いプレーをすることで、U-19世代の選手へも刺激が絶対出る。年齢は関係なくフラットに見ています。どんどんどんどん刺激し合ってやってもらいたいと思います。そして、(U-18の選手がU-19に上がるという気持ちは)なければ困ります」(山口監督)
もちろん、選手たちにとってもそれは同じこと。昨年のU-17ワールドカップを経験している選手にとっては、そこで得たものをぶつける次のステージがU-20になる。そして、U-17を経験できなかった選手にとって、ここは自分の力をあらためて示す場となる。
ゲームキャプテンを任されたMF大貫琉偉(鹿島ユース)は、「選ばれたのはすごくうれしい」としつつ、大会へ臨む気持ちをこう語る。
「昨年のU-17のときも夏にメンバー入りをしたんですけど、そこからワールドカップへ行くメンバーには入れませんでした。やっぱり、呼ばれたときに何ができたかだと思わされました。ここで結果を出さないと生き残っていけないという緊張感を持ちながらやろうと思って大会に入りました」
U-17ワールドカップを戦ったメンバーも多いとはいえ、初招集や久々招集の選手も少なくない。大会前の練習も2日間しかなかったが、「代表チームが急造なのはいつものこと」と山口監督。シンプルな指示を与えつつ、選手を送り出した。
U-18日本代表の先発は、GKにエジケ唯吹ヴィンセントジュニア(鳥栖U-18)、DFが藤川虎三(福岡U-18)、ゼイダム小田孟武(桐生一高)、藤井翔大(横浜FMユース)。瀬口大翔(神戸)を左翼、平野遼(横浜FMユース)を右翼に置き、小川尋斗(川崎F U-18)がアンカー役。その前に大貫、加藤海輝(横浜FMユース)、前田陽輝(福岡U-18)、マギージェラニー蓮(大宮)が並んだ。
対する名古屋グランパスU-18も、試合前にベンチから「勝ったほうが強いんだからな!」という熱い声が飛ぶなど気合いは十分。GK加藤直太郎、DFオディケチソン太地、成瀬楓悟、MF恒吉良真、小島蒼斗、千賀翔大郎、白男川羚斗、齋藤太陽、井内庸介、深谷朔共、FW池田歩弘が先発した。なお深谷はMF登録ながら3バックの一角に入っている。
試合は序盤から一進一退ながら、小川を中心とするパスワークを見せるU-18代表がややペースを握っていく流れ。11分には、左サイドを崩した攻撃から前田が早くも決定機を迎えるなど、チャンスも作っていた。
そして初めてゴールネットを揺らしたのは43分のこと。相手のスローインを跳ね返し、中央でマギーが繋ぐ流れからだった。ゼイダムの縦パスを受けた大貫がワンタッチで右サイドへ流し、そのままパス&ゴーの流れでスペースへ前進。サイドでボールを受けた平野がこれを見逃さずにパスを通す。
「あそこは自分の特長を出せました。ああいう抜け出しはすごく意識していたし、中の状況もちゃんと見る余裕もありました」(大貫)
抜け出した大貫は冷静に中を見てマイナスの折り返しを選択。ニアで前田がスルーした後ろにいたマギーが、この絶好のアシストを流し込み、日本が先制点を奪い取った。
「先制点の場面は、相手にとって一番嫌な形。なおかつクロスに対する入り方もしっかり関係性を持ちながらできていた。もっと前からそういう形を作れたであろう場面もありましたが、あのシーンは本当に良かったと思います」(山口監督)
名古屋が鋭い反撃を見せる場面もあったが、藤川、ゼイダム、藤井の3バックを軸にしっかり対応。無失点で切り抜けると、大量交代もあった終盤の43分に追加点が生まれる。
途中出場のMF増田大空(磐田)のFKからDFメンディーサイモン友(流通経済大柏高)が合わせて、2-0。増田は正月の全国高校サッカー選手権大会をメンディと共に戦ったばかりだけに、“流経大柏ホットライン”が繋がる形となった。
試合はそのまま2-0で終幕。山口監督は「非常に良かったと思います」と選手たちの奮戦を評価しつつ、こう語った。
「短い準備の中からチームとしての規律を持ちつつ、しっかりトライする姿勢を見せてくれたのがまず良かったです。その上で、しっかりシャットアウトして勝つという結果も出せて、良かったと思っています」
単に勝ったというだけでなく、選手たちの反応含めて手応えがある様子で、指揮官は「理解も早いし、モチベーションもやっぱりある。シンプルにアピールしたいという思いはもちろんあると思うので、それぞれの良さを引き出す手助けをできればいいと思っています」と、今後の試合でのさらなる爆発にも期待を寄せていた。
(取材・文 川端暁彦)
