進学や就職活動の場面などで、持っていれば有利になることもある「英検」。英検1級のある単元で0点が相次いだことが話題となっている。

【映像】「ありえない…」“全部0点”の採点結果(実際の映像)

 話題となっているのは1月に実施され、2月16日に結果が発表された英検1級の結果だ。英検1級に複数回合格し、オンラインで英検対策の指導もしているという実力者「エイゴフル」氏がSNSに「要約問題で0点」だったと投稿した。さらに、トフルゼミナール専任講師で、英検1級で満点のスコアを出したことがある一ノ瀬安氏も、英作文は満点だったのに、要約は0点という結果に。

 これらの名だたる「猛者」たちが続々「0点」という結果となり衝撃が走った。

 0点となった「要約」とは、英文を読んで英語で90語〜110語にまとめるというものだ。採点は内容、構成など4観点で評価される。

 まず、考えられるのはその問題が非常に難しかった、という可能性。ニュース番組『わたしとニュース』では、前述の2人に話を聞いた。

受験者の悲鳴続出…「0点」相次いだ背景を分析 

「従来と大きく変わらず、『いつも通り』という印象」(エイゴフル氏)

「普段と比べて大きく変わらなかった。ただ今回は丁寧に回答を書く時間が十分に確保できず、最後まで書ききれなかった」(一ノ瀬氏)

 またエイゴフル氏は英文要約を先に解答しているほか、これまでの試験において、周辺でも「0点報告」が大量に出る状況ではなかった、と話している。

 では相次ぐ「0点報告」はなぜ起こったのだろうか。変わったのは問題の難度ではなく採点なのではないか。SNSでは「語数制限が厳しくなったのではないか?」「英検が採用している AI 採点にバグがあったのか?」「そもそも何らかのシステムエラーなのでは?」という声が上がっている。

 「語数制限が厳しくなったのでは」という声について一ノ瀬氏は、あくまでも推測としながらも、指示文の英語が微妙に変化していることを指摘している。

 これらの疑問について、番組は英検に問い合わせをした。まず0点報告の件は把握しているとした上で、以下のように回答した。

「英検は大学や高校の入試活用も進んでおり、その評価は合否に直結する公的な性格を帯びている。答案の採点に当たっては、あらかじめ提示している設問の要件への準拠も含め、厳密かつ客観的な評価を厳密な審査体制の下で行っている。公平性を期す観点から、これ以上の採点基準の詳細については、回答を差し控えている」(英語検定協会)

 一方で、英検は民間試験とはいえ、「受けたくない」では済まされない場面もあることから、「受ける側の疑問を解消してほしい」という声も多く上がっている。

 エイゴフル氏は、「社会的な需要が高い試験だからこそ、『公平性』『一貫性』『説明可能性(透明性)』が特に重要」としたうえで、採点に関する運用の変更や、AI採点のチェック体制などについて「受験者が納得できる説明をしてほしい」としている。

 今回の“0点続出”について、番組でハレバレンサー(MC)を務めるタレントの関根麻里は次のように指摘する。

「採点基準は1人だけに公開するわけではない。みんなに公開するのであれば公平で、理由がわかって納得できるのでは」(関根麻里)

(『わたしとニュース』より)