【速報】時速194キロ死亡事故、検察が上告 「危険運転」か「過失」か…判断は最高裁へ
大分市の県道で2021年、時速194キロで車を走行させ死亡事故を起こした被告(当時19)の裁判で、一審の判決を破棄して懲役4年6か月を言い渡した福岡高裁の控訴審判決を不服として5日、福岡高検が最高裁に上告しました。
【写真をみる】事故直後の現場、大破した被告と被害者の車 署名を提出する遺族
一審で懲役8年の実刑判決
被告は2021年2月、大分市大在の県道で時速194キロを出して車を運転し、交差点を右折中だった対向車に衝突。運転していた小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして危険運転致死の罪に問われています。
2024年11月の一審の裁判員裁判で大分地裁は、検察側が主張した「妨害目的」を否定したものの、時速194キロでの走行を「制御困難な高速度」と認定。同罪を適用し、懲役8年の実刑判決を言い渡していました。
二審は「過失」懲役4年6か月に減刑
しかし、22日の控訴審判決で、福岡高裁は「制御困難」との判断について「具体的な証明がなく一般論に過ぎない」などと指摘。一審判決を破棄し、過失運転致死罪を適用して懲役4年6か月に減刑しました。
この判決を受け、遺族側は26日に検察側へ上告を求める要望書を提出。この中で、福岡高裁が「サーキット場での実証実験を証拠不十分」とした点について、「一般道で194キロの走行実験は現実問題できるとは思えません。非現実的な要求をすることは、一般社会でいうハラスメント」と批判しています。
さらに、「これが日本の裁判官のあるべき姿とは到底思えません。果たして最高裁でも同じ考えなのか、是非聞いてみたい」と訴えていました。
高検「判例違反があると判断」
福岡高検の村中孝一次席検事は、「判決内容を十分検討した結果、上告理由(判例違反)があると判断し、上告した」とコメントしています。
小柳憲さんの姉、長文恵さんは「福岡高検が上告をしたと連絡を受けました。検察の判断に感謝するとともに、オンライン署名に賛同して下さった方々をはじめ、ご支援頂いた多くの方々に御礼申し上げます。遺族として、本人の無念を晴らすとともに、悪質な運転を撲滅するためにも、あのような非常識極まりない高裁判決を確定させるわけにはいかないと考えております。最高裁で、危険運転に関する正しい判断が下されるように、引き続き力を尽くして参ります」とのコメントを出しました。
