雑食化が遅すぎた? ”地球最強クラスのクマ”が消えた原因とは!?【図解 絶滅動物の話】

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肉食から雑食へモデルチェンジするも絶滅「アルクトテリウム」

陸上の王者として君臨していたクマ

現在地球上に存在するクマはホッキョクグマを除いてほとんどが雑食性ですが、過去には地球上最大かつ恐竜絶滅以降最強の肉食クマ、アルクテリウムが存在していました。立ち上がったときの全長は4mもあり、体重はなんと1.6t。日本で今最も恐れられている大型動物であるヒグマは最大300kgほどですから、比べものにならないぐらい巨大なクマであったことがわかります。

しかも、現代のクマよりも四肢が長く、俊敏に動くことができ、頭部に強靭な筋肉を持つことでどんな動物の骨でも噛み砕くことができました。約200万~50万年前の陸上において、最大かつ最強の肉食獣として君臨していたのです。

しばらくの間はアルクトテリウムの独り勝ちでしたが、より俊敏に動くネコ科やイヌ科の肉食獣が南米大陸に渡ってきたことでスピードでは敵わなくなってしまいました。こうしてライバルが増えたことで肉を得にくくなり、雑食の傾向の強いものが生き残ったのでしょう。

雑食動物になって、小型化が進んだのですが、結局のところ種は滅んでしまいました。雑食への決断が遅かったのか、環境の変化に適応できなかったのか、はたまた気候変動によるものなのか。すでに人類の進出もあったため、狩猟圧の影響があったとも考えられています。

地球史上最大の肉食クマ

全長は約3m、立ち上がると4mにもなる巨大クマ。長い四肢と短い首により、俊敏な動きと骨をも噛み砕く強力な顎を持っています。

スピードスターたちには敵わず

アルクトテリウムの独り勝ちだった南米大陸に、俊敏に動くネコ科やイヌ科の肉食動物たちがやってきます。

ライバルの増加で肉が得にくくなり、雑食の傾向の強いものが生き残りました。

雑食化によって体はスリムになりましたが、結局のところ絶滅してしまいました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明