大谷翔平 ドジャースVパレード&優勝報告会で「3連覇」誓う 流ちょうな英語スピーチにファン大歓声
2年連続9度目のワールドシリーズ(WS)制覇を成し遂げたドジャースの優勝パレードが3日(日本時間4日)にロサンゼルス市内で行われ、本拠地ドジャースタジアムでは5万2703人を集めた優勝報告会も開かれた。3年連続4度目のMVPを確実視される大谷翔平投手(31)は昨年に続く英語スピーチで「3連覇」を誓い、大歓声を浴びた。
真っ青なロサンゼルスの空に飛行機雲で「3―PEAT(3連覇)」の文字が浮かんでいた。パレード後の優勝報告会。大谷は司会者から「Walking statue(歩く彫像)」と紹介され、「このチームを本当に誇りに思います。そして、皆さんは世界で最高のファンです」と流ちょうな英語で語りかけた。
昨年より約1万人多い5万2703人のファンを集めたドジャースタジアムは大盛り上がり。一呼吸を置いて「もう一つ(チャンピオン)リングを獲る準備はできています。さあ、行こう!」と締めると、本塁打を打った時のような大歓声が沸き起こった。
WS連覇から2日。選手らは2階建てバス8台に分乗し、昨年同様にロサンゼルス市庁舎前からパレードをスタートさせた。大谷は今夏レッドカーペットショー以来の“公の場”に登場した真美子夫人と4号車に同乗。沿道を埋めた約22万5000人のファンと喜びを分かち合った。
昨年連れ添った愛犬デコピンや4月に生まれたばかりの長女は“お留守番”のもよう。真美子夫人がスマートフォンで大谷を撮影し、顔を寄せ合ってファンに手を振るなど仲むつまじい姿を見せた。
バスの上でのインタビューでも「みんなで喜べるのが何より素晴らしい経験。もう3回目(の優勝)に向けて切り替えている」と早くも98〜00年のヤンキース以来の3連覇を来季目標に掲げた。WSMVPの山本についても「彼なしではここまで来られなかったと思う。同じ日本人として、チームメートとして誇らしい」と改めて称えた。
10年契約の1年目だった昨年。WS後のシャンパンファイトで「これをあと9回やろう!」と呼びかけた。宣言通り“あと8回”を見据える。WSは49〜53年ヤンキースの5連覇が過去最高で、10連覇は前人未到。来季は開幕から「投打二刀流」でのフル稼働が期待される。その直前には侍ジャパンの連覇が懸かるWBCも開催。歩みは止めない。次の挑戦はもう始まっている。(柳原 直之)

