NY株式14日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均   46270.46(+202.88 +0.44%)
S&P500    6644.31(-10.41 -0.16%)
ナスダック   22521.70(-172.91 -0.76%)
CME日経平均先物 46985(大証終比:+195 +0.42%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。序盤はリスク回避の雰囲気が復活し、ダウ平均は一時615ドル安まで急落していたものの徐々に切り返し、プラスに転じた。IT・ハイテク株も買戻しが見られたものの、エヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>、テスラ<TSLA>などがマイナス圏で推移し、ナスダックはプラス圏を回復できなかった。

 NY時間の引け間際になって、ダウ平均は上げ幅を縮小した。トランプ大統領が報復として中国への通商措置を検討していると伝わったことに反応している。中国からの食用油の輸入を停止する可能性に言及。

 前日はトランプ大統領が対中強硬姿勢を軟化させたこともあって、先週金曜日の混乱は落ち着き、米株式市場は買戻しが膨らんでいた。ひとまず安心感が広がっていたが、米中の貿易戦争は燻っており、米株式市場を圧迫している。

 中国が韓国の造船大手ハンファオーシャンの米関連企業5社に対し制裁を科すと発表。米国による通商法301条に基づく中国海事・物流・造船業界に対する調査への対抗措置だとしている。貿易摩擦が再び激化し、4月から続いていた上昇相場への懸念が再び浮上している。

 ただ、調整色を強めるか、それともこれまで通りに押し目買いに支えられるのか、注目される展開ではあったが、本日のところは、これまで通りに押し目買いに支えられていたようだ。ただ、これまでとは違い、AI関連よりも産業や金融など別のセクターが主導していた。

 ストラテジストからは「本日の市場は再びリスク回避モードに戻りつつあるが、ファンダメンタルズの転換というよりは、流動性の薄い中での短期資金のポジション調整にも見える」との声も出ていた。

 取引開始前に米大手銀の決算を発表。トランプ関税によるボラティリティの高まりを背景に、トレーディング部門が堅調だったほか、M&Aなどのディールメイキングも回復し、投資銀行部門も全体的に好調だった。しかし、株価の反応はまちまち。

 本日はパウエルFRB議長の全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演が伝わり、FRBが数カ月以内にバランスシート縮小を停止する可能性があることを示唆した。労働市場の見通しは引き続き悪化しているとの認識も示し、想定よりもハト派な印象で、米株式市場は緩やかにポジティブな反応を見せていた。

 半導体機器のナビタス・セミコンダクター<NVTS>が大幅高。エヌビディア<NVDA>の「800V DC AIファクトリー」アーキテクチャ向けのデバイスを発表したことが材料視されている。

 化学品メーカーのオリオン<OEC>が暫定決算を受け大幅安。EBITDAは約5500万ドルを見込んだほか、通期のEBITDA見通しを下方修正したことが嫌気されている。

 オフロード車両、スノーモービルなど特殊車両を手掛けるポラリス<PII>が大幅高。前日引け後にインディアン・モーターサイクル部門の分離独立を発表した。投資会社のキャロル・ウッドに過半数の株式を売却する契約を締結。

 ドミノ・ピザ<DPZ>が決算を受け上昇。既存店売上高が米国、海外とも予想を上回った。

 キャタピラー<CAT>が上昇し、ダウ平均をサポート。アナリストが目標株価を従来の505ドルから650ドルに引き上げた。前日終値よりも28%高い水準。