佐野海舟と佐野航大(右)。揃ってピッチに立ち同時出場を果たした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[北中米W杯アジア最終予選]日本 6−0 インドネシア/6月10日/市立吹田サッカースタジアム

 すでに北中米W杯出場を決めて臨んだインドネシア戦の61分、1人の若武者が記念すべきA代表デビューを果たした。オランダでの活躍が認められ、初招集を勝ち取った佐野航大(NEC)だ。しかも兄の佐野海舟マインツ)もピッチにいたため、兄弟同時出場が実現した。

「交代を言われた時に、『やっぱもうやるしかない』っていうのもあったし、あんまり他のことを考える余裕もなかったので、逆に考えずにプレーできたのかなと思います。(兄弟での出場は)夢って言っていたんですけど、あんまりそれを実感する余裕もないぐらい、何も考えられてなかったので。でも、結果としては一緒にプレーできて、試合に勝てて良かったです」

 そう振り返った航大は、途中出場直後の67分に決定機を迎えた。しかし、ダイビングヘッドで放ったシュートは相手GKに阻まれ、初出場で初ゴールとはならなかった。

「1本、試合に出てすぐのところでヘディングを決められたなと思います。そこで数字を『1』付けるかどうかは、本当に自分の甘さだと思います。全てのところにおいてもっとレベルアップして、ワールドカップのメンバーに食い込んでいけるぐらいの実力をまだまだつけないといけないので、そこをつけられるように、また自チームに帰ってもっともっとやりたいです」
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 久々に日本代表に復帰した海舟は、5日のオーストラリア戦(0−1)に続いて先発し、今回はフル出場した。今後に向けて「お互いまだまだここからの方が大事」と言い、弟と同様にレベルアップする必要性を強調した。

「試合が終わってからも(航大と)話しましたけど、お互い得点できるチャンスはありましたし、ああいうところをどんどん決めていかないと、これから先、上には行けないかなと思います」

 常に、どこまでも高みを目ざすのが佐野兄弟だ。2人揃って北中米W杯出場を果たせるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)