Riot Gamesの人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」を題材としたNetflixのオリジナルアニメーションシリーズ「Arcane(アーケイン)」の最終章となるシーズン2パート3が2024年11月23日に配信開始となりました。アーケイン全18話の制作・宣伝にかかった費用は2億5000万ドル(約390億円)にも及ぶと報じられており、これはストリーミングやテレビ放送で配信されたアニメシリーズとしては断トツで最高額です。そんなアーケインのバナー画像がAIで作成されたものではないかとユーザーが指摘したところ、当該画像が即座に削除されることとなりました。

Arcane Netflix banner image pulled after fans spot tell-tale signs of AI | Eurogamer.net

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2024年11月21日、一部のインターネットユーザーからアーケインのバナー画像に指摘の声が上がりました。@eggbertithさんが「バカみたいだけど、ジンクス(もしくはヴァイ?)の手はどうなってるの?」と投稿したところ、別ユーザーの@krissibarksさんが「NetflixがAIを使ってアーケインのポスターを拡張するのはとても残念で失礼なことだ」と反応し、アーケインのバナー画像がAIで生成されたものではないかと指摘しました。





問題の画像が以下。ヴァイの頭部分にあるジンクスの左手と思われる手の甲部分は、肌が露出していたりグローブのようなもので覆われていたりと、具体的な構造がどうなっているのか把握しづらい複雑な見た目です。しかし、アーケイン本編で出てくるジンクスの手の甲はグローブできれいに覆われているため、肌が露出していません。



これに対して、アーケインのブランドリーダーであるAlex Shahmiri氏は「この件をお知らせいただきありがとうございます。私たちは、アーケインに関連するものには一切AIを使用しないという厳格なスタンスをとっています。なぜなら、AI利用はアーケインに携わった素晴らしいアーティストたちに失礼であると感じるためです。ご指摘の画像は明らかにミスであり、削除されました」と反応し、指摘された画像が削除されたこと、そしてアーケインの制作チームはAIの利用を認めていないことをアナウンスしました。





なお、別のユーザーがShahmiri氏に対して「わかりました…でも、他のすべてのコンテンツも同様にでしょうか?VALORANT、リーグ・オブ・レジェンド、レジェンド・オブ・ルーンテラなどでも同様ですか?書籍や漫画、プロモーションアート、コンセプトアートなど、他に進行中または開発中のものも同様にですか?Riot Gamesはその歴史にもかかわらず、クリエイターのための道標となっています。私たちに再び良き時代を思い出させないでください」と反応したところ、Shahmiri氏は「私は自分が取り組んでいることについてしか話せません。純粋に個人的なレベルで言えば、私はAIのファンではありません。なぜなら、アートを特別なものにしているのは、人間のつながりと感情だからです。アート、音楽、またはあらゆる創造的な媒体を通じてでも、それがAIに置き換えられるのを私は決して見たくありません」と、あくまで個人的な意見ではあるもののAIを支持していないと述べました。