痛恨のPK献上。横浜FCのDFンドカは、浦和FWとのやり合いで経験値を上積み。相手ユニは「意識的に引っ張ったわけじゃない」
J1残留を争う横浜FCは9月29日、J1第29節で浦和レッズと敵地で対戦。15分にマルセロ・ヒアンの鮮やかなボレー弾で先制も、74分にアレクサンダー・ショルツにPKを決められ、1−1のドローで終わった。
3バックの中央で奮戦したンドカ・ボニフェイスだが、72分に痛恨のPK献上。縦パスに抜け出した浦和の興梠慎三を止めにかかり、ペナルティエリア内でも激しく競り合った結果、相手が倒れて、主審の笛が鳴った。
VARの介入はなし。ゲスト出演した元日本代表DFの今野泰幸は「絶対にノーファウルです」と私見を述べる。ジャッジ解説員の家本政明元国際審判員は「結論から言うと、PKはあり得ない」とコメントした。
【動画】微妙なジャッジ? ンドカのPK献上シーン
では、ンドカ自身はどう感じているのか。10月4日の練習後、本人に尋ねると、詳細に振り返ってくれた。
「ボールが出た時に、自分が取りたいポジションを取れなかった。本当は早くボールに触りたかった。プレー中はそういう感覚だったんですけど、なんか取れないなって」
ユニホームを引っ張られていたことで、ポジショニングでやや後手に回った。ただ、プレー中は無我夢中で、「(興梠の)身体が強いなという感覚」だった。
そして、身体を入れられたままペナルティエリアに。「そこで、自分もちょっと引っ張った感覚はあったんですけど。本当に一瞬、引っ張った時に」興梠は倒れる。このアクションでPKを取られた。
懸命の対処だった。「なんか(ポジションを)取りづらい、めっちゃ動きづらい。その反動で引っ張った。意識的に引っ張ったわけじゃないです」と明かすンドカは、相手FWとの駆け引きにも言及する。
「興梠選手みたいな経験のある選手をペナルティエリアに入れると、ああいうことが起きる可能性がある。経験値が自分より上っていうことですかね」
悔しいワンプレーだったが、この経験が27歳DFをまた一つ成長させるはずだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
