ヴォルフスブルクで行なわれた日本代表の練習を見ようと、連日、数十人のファンが集まっていた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 現地9日にドイツ代表と対戦する日本代表の取材中に、こんな出来事があった。

 ヴォルフスブルクで実施された森保ジャパンのトレーニングをドイツ人らしき男女の若者3人組が見ていたため、「なぜ日本の練習に興味があるのだろう」と思い、拙い英語で「質問してもいいですか?」と話し掛けてみた。

 すると、日本語で「日本語で大丈夫ですよ」との返答。「日本語がお上手ですね?」と聞くと、「(男性2人は)ハーフなんです」との答えだった。

記者「注目している選手はいますか?」

男性「ブライトンで活躍している三笘(薫)選手ですね。あとは、ブンデスリーガで活躍している堂安(律)選手、板倉(滉)選手、伊藤(洋輝)選手。身近で見られるのはいいですね」
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記者「ドイツ対日本だと、どちらを応援するんですか?」

男性「うーん、日本ですね。ドイツはワールドカップで4回優勝してますけど、日本はカタール・ワールドカップですごく活躍したんで」

記者「ハーフということですが」

男性「母が日本人で、父がドイツ人です」

記者「お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

男性「ジョエル・リトバルスキーです」

記者「お、往年の名選手と同じ名前ですね」

男性「はい、リトバルスキーは僕の父です」

記者「えっ!本当ですか?」

男性「はい。父が(今年7月までブンデスリーガの)ヴォルフスブルクで仕事をしていたので、それでヴォルフスブルクにいるんですよ」

 一緒にいた男性は友人のスズキ・カイトさんで、ヴォルフスブルクで知り合ったのだという。

 元西ドイツ代表のレジェンドであるピエール・リトバルスキーは、母国で活躍した後、ジェフユナイテッド市原やブランメル仙台(名称はいずれも当時)でプレー。横浜FCとアビスパ福岡で監督も務めた。

 翌日、日本代表の練習を見学していたリトバルスキー氏に、「昨日、息子さんにお会いしました」と報告すると、「そうみたいですね。話したって言ってましたよ」と穏やかな表情を見せていた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)