岡山で1年半プレーし、今夏にオランダに旅立つ佐野。写真:滝川敏之

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 地元クラブであるJ2ファジアーノ岡山から、NEC(オランダ1部)への移籍が決まった佐野航大が、8月15日に会見を実施。その言葉の節々に兄・佐野海舟(鹿島アントラーズ)への思いが垣間見えた。

 3歳上の海舟は米子北高から2019年にFC町田ゼルビアに加入。2年目にはJ2リーグで41試合に出場するなど地位を確立し、今季は鹿島へと移籍した。

 昨季に兄と同じ米子北高から岡山に加入した航大は、その理由を「地元で活躍したいという思いと、町田でやっている兄とプロの舞台で戦いたかった」と、海舟との対戦も理由の1つだったと明かす。
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 また岡山で最も印象に残っているゴールに、昨季のJ2第34節・町田戦でのそれを挙げている。

 当時、海舟は疲労性の腰痛に苦しんで欠場が続き、この試合も不在だった。航大はミドルシュートでゴールを決め、兄の背番号「6」を指で示した。

「あの時期はノっているなという感覚があって、兄にもいろいろあったなかで町田との対戦はすごく気合いが入っていた。前期(第4節)も対戦してコテンパンにされて、兄は出られなかったけど、やり返したいという気持ちもあった」

 この得点は自身にとってホーム初ゴールで、試合後にはプロ初のヒーローインタビューも経験。このゲームは「これからも忘れることはない」と振り返っている。

 そして、海外移籍の決断を家族へ報告した際には、「『自分の決めた道ならやってこい』と父と兄に言われた」と背中を押されたという。J1の舞台で主力として活躍するMFを「リスペクトしているし、まだ自分は兄を超えたとは思っていない。家族の支えは大きい」と、存在の大きさを述べた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部