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ポルシェ75周年 618台参加のイベント

1948年に初めてポルシェの名を冠した「ポルシェ 356 No.1ロードスター」を完成させてから、今年で75周年の節目を迎えたポルシェAG。それを記念して、アジア最大となるコミュニティ・イベントとなる「ポルシェフェスティバル」が、6月3-4日にポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開かれた。

【画像】ポルシェ75周年を祝う、ポルシェフェスティバル【アジア最大のコミュニティイベント】 全17枚

ポルシェフェスティバルは、ポルシェジャパンが主催したポルシェオーナーやポルシェファンのための、「ハウス・オブ・ポルシェ」をテーマにしたイベントとなる。初日の6月3日は太平洋側を襲った記録的な大雨が午前中に残ったが、午後からは青空が広がるイベント日和となり、翌4日も75周年を祝うがごとく青空広がった。2日間で合計3019人(初日:1381人、2日目:1638人)のウェブで公募したポルシェオーナーと、618台(初日:278台、2日目:340台)もの新旧ポルシェが集まった。


ポルシェフェスティバルは、ポルシェジャパンが主催するポルシェオーナーのための、「ハウス・オブ・ポルシェ」をテーマにしたイベント。    ポルシェジャパン

911 ダカールと新型カイエン 本邦初披露

イベントの両日で911 ダカールと新型カイエンのジャパンプレミアが行われた。2022年のロサンゼルス・モーターショーで発表された911 ダカールは、パリ-ダカール・ラリーを制したポルシェ 953を現代的に解釈した2500台限定の特別なモデルだ。

911 ダカール最大の特徴はオフロード走行に向けて車高を50mm高め、さらに30mm上げられるリフトシステムが備わること。タイヤもピレリ・スコーピオン・オールテレイン・プラスを採用し、ハイウェイから未舗装路までに対応する。リアに積まれる3リッター6気筒ツインターボエンジンは、最高出力480psを発揮。そこに8速PDKとポルシェ4WDシステムが組み合わされる。0-100km/h加速3.4秒、ただし最高速度は全地形対応タイヤのため240km/hにとどまる。


イベントの両日で911 ダカールのジャパンプレミアが行われた。    ポルシェジャパン

4日にはF1で数多くの優勝を勝ち取り、ル・マンで6度の優勝を果たし、パリ-ダカール・ラリーも制した伝説のドライバーであるジャッキー・イクス氏がサプライズ登場。イクス氏は「オフロードを200km/hで走れるスポーツカーは、ポルシェにしかできません。ポルシェはル・マンで19回、パリ-ダカールで2度の勝利を収めました。」と述べた。スピーチ後にイクス氏は、ヴィッツェンドルフ社長の求めに応じて、911 ダカールのボンネットにサインをした。この車両はこのあとポルシェジャパンの広報車両となる予定。

また、高度にデジタル化されたディスプレイとコントロールコンセプト、新しいシャシーテクノロジー、革新的なハイテク装備が備わる新型カイエンもあわせて披露された。

電動化は? 今後の方向性を語る

イベントのオープニングではポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ社長が参加者に謝辞を伝えた。
「ポルシェ・スポーツカーの誕生75周年を皆さまと一緒に祝福することができ、本当に嬉しく思います。日本のポルシェオーナーが強い愛情を持っていることを実感しています」
「素晴らしい状態のクラシックモデルがたくさんあることも日本の大きな特長のひとつだと思います。ポルシェジャパンはさらに歴史と伝統を育んでいく活動を、今後も継続してまいります」と述べた。

続いて、ドイツ本社よりこの日のために来日した、ポルシェAG セールス・マーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン氏が登壇。
「日本でファンの皆様と一緒にポルシェの75周年を祝えて大変嬉しく思います。伝統あるクルマとその未来を創るために、私たちは日々努力をしています」
「ポルシェを代表してお約束します。皆さまがガレージを拡張せざるを得なくなる魅力的なモデルを発表し続けたいと思います。電動化も積極的に進めていきます」と語った。


ポルシェジャパンのフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ社長は「日本のポルシェオーナーが強い愛情を持っていることを実感しています」と述べた。    ポルシェジャパン

歴代モデルが並ぶポルシェガレージ

エントランスには歴代の911が並べられ、参加者を出迎えた。会場ではポルシェオーナーが交流することを目的とした「ポルシェガレージ」も併催された。エリアには356から最新型までの歴代モデルが並び、ミュージアムを思わせる光景が広がった。

これまでポルシェガレージは東京、京都、富士スピードウェイと、3回実施されている。このイベントは全国各地から集ったオーナー自慢のポルシェをテーマ別に選考し、賞を授与するもの。今回のテーマはポルシェジャパンが選ぶ「エキサイティング、パフォーマンス、ヘリテージ」の3部門と、来場者の投票で選ぶ「パッション、カラフル」の2部門が設けられた。3日のパフォーマンス賞は、大雨の影響で高速が通行止めになるなか、神戸から16時間もかけて911 GT3 RSで参加した情熱あふれるオーナーに与えられた。このほかもパッションを感じさせるオーナーに各賞が授与された。


ハンドリングトラック上にもポルシェガレージ参加車が並べられた。    ポルシェジャパン

ドリーマーズラウンジにはポルシェの歴史を作り上げた904 カレラGTS、917K、935K3、924 カレラGTR、919 ハイブリッドなどのレーシングマシンを展示。またアートカーの展示と制作実演も行われた。このほかドリフト体験同乗や、オフロード体験同乗も用意され、ポルシェのパフォーマンスを体験できる機会が用意された。

伝説のレーサー生沢 徹氏が来場

ステージではポルシェAGが監修するメディア「Type 7」の編集長テッド・グシュー氏が登場。4月に発売された第4号では、ポルシェを駆り活躍した伝説のレーシングドライバー生沢 徹氏の特集が組まれた。グシュー氏の来日を機に生沢氏も来場して対談が実現することになり来場者を喜ばせた。世界限定2000部という希少な書籍の販売やサイン会などが実施され人気を集めた。

このほかフィクションとしての考古学という概念でアートや建築を手掛け、自ら356 スピードスターを所有するダニエル・アーシャム氏が、新作「RWBA」のワールドプレミアを行った。「RWBA」は、日本のポルシェチューナー、ラウヴェルト・ベグリフとのコラボレーションで作成。ポルシェ 964をベースに、フラットノーズ化し段差や継ぎ目のないクリーンな仕上がりが特徴。このほか、『彼女のカレラ』でおなじみの漫画家、麻宮騎亜氏のトークショーや、多くのゲストパフォーマーたちとMCがフェスティバルを盛り上げた。


「Type 7」編集長のテッド・グシュー氏が来場し、ポルシェで活躍した伝説のレーシングドライバー生沢 徹氏との対談が実現した。    ポルシェジャパン