「フィールド上では全員がライバル。タケちゃんも若いですし、同じポジションだったら(山本)康裕とか(上原)力也とかたくさんいるので、彼らとは練習中からいい仲間として上を目指してやっています。今はすごくいい感じでやれてると思いますよ」

 横内監督も絶大な存在感を示す遠藤に「ピッチ上の指揮官」としての役割を託しているのだろう。もちろんキャプテンの山田大記、ここ数試合腕章を巻く鈴木雄斗らと協力しながら、遠藤は1年でのJ1復帰を果たすべく、持てる経験値の全てを注ぎ込むつもりだ。

 2021年も鈴木政一監督体制で異彩を放ち、昇格請負人としての重責を遂行したが、それを再現することが43歳の男に課される命題と言っていい。

「結果はまだ出ていないですけど、内容的には開幕戦(岡山戦)より(レノファ)山口戦の方がいいですし、山口戦より山形戦の方がいいですし、山形戦より今回の方が間違いなくいい。あまり下を向かずにやるべきことをやりながら、次、(静岡)ダービーなので、しっかり勝っていきたいと思います」

 18日の清水エスパルス戦に勝てれば、大きな弾みがつくのは確か。遠藤には年齢を重ねて凄みを増した戦術眼と老獪さをいかんなく発揮してほしいものである。

取材・文=元川悦子