TwitterとAppleを巡っては、Twitterのイーロン・マスクCEOがトランプ元大統領のアカウントを復活させたとたんにAppleのフィル・シラー氏がアカウントを削除するなど、微妙な空気が漂っています。そんな中でマスクCEOが、Appleによる広告出稿がほぼ停止したこと、さらに「TwitterをApp Storeから締め出す」と脅されたことを明らかにしています。

Elon Musk implies Apple hates free speech after 'mostly stopped' advertising on Twitter - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2022/11/28/elon-musk-implies-apple-hates-free-speech/

Elon Musk says Apple has ‘threatened to withhold Twitter’ from the App Store - The Verge

https://www.theverge.com/2022/11/28/23482387/elon-musk-twitter-apple-threat-withhold-app-store

マスク氏のツイートは「AppleはTwitter上の広告をほぼ停止しました。アメリカでの言論の自由を嫌っているんでしょうか?」「どうしたんだ、ティム・クック?」というもの。





マスク氏が当該ツイートを行う1時間前に、ニュースサイト・Finantial Timesのハンナ・マーフィー氏が「広告部門の上級幹部によると、マスク氏は広告出稿を控えた企業のCEOたちに個人的に電話をしたらしく、マスク氏と直面するのを避けるために支出を最小限に抑える企業が出ています」と報じていて、その相手のうちの1人をマスク氏が自ら明かしたような形となっています。



これに続けて、マスク氏は「AppleはTwitterをApp Storeから締め出そうと脅してきました。理由はわかりません」ともツイート。



Appleはこの件について、記事作成時点ではコメントを発表していません。

Twitterにとって、Appleは2022年第1四半期だけで5000万ドル(約70億円)の収益をもたらす、最大の広告主でした。ユーザーは増加中ですが、多数の広告主が離脱するとも報じられており、影響が懸念されます。

なお、マスク氏はGoogle PlayやApp StoreといったアプリストアからTwitterが削除されて選択肢がなくなった場合は、スマートフォンを作ることになるとツイートしたことがあるので、App Storeからの締め出しは「Twitter Phone」への第一歩となる可能性があります。

イーロン・マスクが「iPhoneやAndroidのライバルとなるスマホ」を作る可能性があると言及 - GIGAZINE