″助っ人”外国人も今や昔。J1の優勝を分けた一番の要因とは
横浜F・マリノスの優勝で幕を閉じた2022年のJリーグ。優勝を争った2位川崎フロンターレとの勝ち点差は2で、3位に入ったサンフレッチェ広島と川崎の間には、勝ち点で11もの開きがあった。
勝ち点2差で最終戦を迎えた最終盤の展開を見ると、横浜FMと川崎はマッチレースを繰り広げたかに見える。だが川崎は、全体の3分の2を消化した25節の時点では、勝ち点8差の6位だった。第2グループを先頭で引いていたわけではない。終盤、横浜FMが降格争いをするガンバ大阪とジュビロ磐田に不覚を取り、勝ち点6を失ったこと。さらには広島、鹿島アントラーズ、柏レイソルなど川崎と競っていたチームが終盤、揃って調子を崩したことなど、川崎の順位には外的要因も絡んでいた。
惜しい感じがあまりしない2位。今季の川崎を一言でいうならそうなる。昨季の覇者にとって、今季は苦しい戦いだった。それでも終盤、優勝争いができたのは、それまでの5シーズンに4度優勝を飾った常勝軍団の意地、そして鬼木達監督の采配となる。その点は脱帽というか、さすが川崎と言いたくなるが、危うい傾向は4度目の優勝を飾った昨季、すでに漂い始めていた。2017年、2018年、2020年に優勝した時のような勢いを感じなかった。
補強を満足にしなかったことが一つ。守田英正、田中碧、三笘薫、旗手怜央がチームを離れ、渡欧したというのになぜ新戦力の獲得に動かなかったのか。6人在籍している外国人選手への物足りなさも加わる。チョン・ソンリョン、ジェジエウ、レアンドロ・ダミアン。軸となる3人はもう何年も変わらない。そこに、シミッチ、マルシーニョ、チャナティップが加わり、計6人となったわけだが、その助っ人の総合力は優勝を狙うには不足しているように見えた。クラブとしてのやる気をそこに見ることができなかった。
川崎が横浜FMに劣る分かりやすい点でもあった。アンデルソン・ロペス、レオ・セアラ、エウベル、エドゥアルド、マルコス・ジュニオール、ヤン・マテウスという横浜FMの6人に、総合力で上回られた。獲得する外国人選手の質は、クラブのフロントのやる気のバロメーターでもある。横浜FMが川崎に競り勝ったのは当然という気がする。
外国人選手は別名、助っ人と呼ばれる。だが、川崎に感じられるようにJリーグでプレーする外国人選手は、日本人選手にない特別な力の持ち主に見えなくなっている。助っ人としての力不足を年々、露呈させている。
横浜FMも例外ではない。昨季まで4-2-3-1の1トップ下を務めたマルコス・ジュニオールと、今季チームに加わった西村拓真の関係にそれは見て取れる。先発試合数(=西村21対マルコス・ジュニオール11)や出場時間(=西村1747分対マルコス・ジュニオール1021分)を比較すれば、西村の優位性は一目瞭然となる。
エウベルとウイングのポジションを争った仲川輝人、水沼宏太も健闘した。宮市亮も怪我をしなければ、彼らと出場時間を分け合っていただろう。交代出場枠が5人制になったことも、出場機会の均等化に拍車を掛けていることは確かだ。ローテーションの概念が定着し、プレッシング要員としても期待されるアタッカーが90分、フルタイム出場する機会は減少した。助っ人が1つのポジションを90分間占領することは少なくなっている。
助っ人というよりコマ。パーツの一つになった。助っ人という概念は失われつつあるのだ。少なくとも現在、60人以上の日本人選手がプレーする欧州サッカーがそうであるように、だ。欧州で助っ人と言うべく段違いの力を見せつけている日本人選手はいない。
Jリーグでプレーする外国人選手の質が落ちたと見るか。日本人選手の質が上がったと見るか。Jリーグの中で両者間の均等化が促進していることは間違いない。とはいえ、ポジション的には日本人が追いついていない箇所がある。
勝ち点2差で最終戦を迎えた最終盤の展開を見ると、横浜FMと川崎はマッチレースを繰り広げたかに見える。だが川崎は、全体の3分の2を消化した25節の時点では、勝ち点8差の6位だった。第2グループを先頭で引いていたわけではない。終盤、横浜FMが降格争いをするガンバ大阪とジュビロ磐田に不覚を取り、勝ち点6を失ったこと。さらには広島、鹿島アントラーズ、柏レイソルなど川崎と競っていたチームが終盤、揃って調子を崩したことなど、川崎の順位には外的要因も絡んでいた。
惜しい感じがあまりしない2位。今季の川崎を一言でいうならそうなる。昨季の覇者にとって、今季は苦しい戦いだった。それでも終盤、優勝争いができたのは、それまでの5シーズンに4度優勝を飾った常勝軍団の意地、そして鬼木達監督の采配となる。その点は脱帽というか、さすが川崎と言いたくなるが、危うい傾向は4度目の優勝を飾った昨季、すでに漂い始めていた。2017年、2018年、2020年に優勝した時のような勢いを感じなかった。
補強を満足にしなかったことが一つ。守田英正、田中碧、三笘薫、旗手怜央がチームを離れ、渡欧したというのになぜ新戦力の獲得に動かなかったのか。6人在籍している外国人選手への物足りなさも加わる。チョン・ソンリョン、ジェジエウ、レアンドロ・ダミアン。軸となる3人はもう何年も変わらない。そこに、シミッチ、マルシーニョ、チャナティップが加わり、計6人となったわけだが、その助っ人の総合力は優勝を狙うには不足しているように見えた。クラブとしてのやる気をそこに見ることができなかった。
川崎が横浜FMに劣る分かりやすい点でもあった。アンデルソン・ロペス、レオ・セアラ、エウベル、エドゥアルド、マルコス・ジュニオール、ヤン・マテウスという横浜FMの6人に、総合力で上回られた。獲得する外国人選手の質は、クラブのフロントのやる気のバロメーターでもある。横浜FMが川崎に競り勝ったのは当然という気がする。
外国人選手は別名、助っ人と呼ばれる。だが、川崎に感じられるようにJリーグでプレーする外国人選手は、日本人選手にない特別な力の持ち主に見えなくなっている。助っ人としての力不足を年々、露呈させている。
横浜FMも例外ではない。昨季まで4-2-3-1の1トップ下を務めたマルコス・ジュニオールと、今季チームに加わった西村拓真の関係にそれは見て取れる。先発試合数(=西村21対マルコス・ジュニオール11)や出場時間(=西村1747分対マルコス・ジュニオール1021分)を比較すれば、西村の優位性は一目瞭然となる。
エウベルとウイングのポジションを争った仲川輝人、水沼宏太も健闘した。宮市亮も怪我をしなければ、彼らと出場時間を分け合っていただろう。交代出場枠が5人制になったことも、出場機会の均等化に拍車を掛けていることは確かだ。ローテーションの概念が定着し、プレッシング要員としても期待されるアタッカーが90分、フルタイム出場する機会は減少した。助っ人が1つのポジションを90分間占領することは少なくなっている。
助っ人というよりコマ。パーツの一つになった。助っ人という概念は失われつつあるのだ。少なくとも現在、60人以上の日本人選手がプレーする欧州サッカーがそうであるように、だ。欧州で助っ人と言うべく段違いの力を見せつけている日本人選手はいない。
Jリーグでプレーする外国人選手の質が落ちたと見るか。日本人選手の質が上がったと見るか。Jリーグの中で両者間の均等化が促進していることは間違いない。とはいえ、ポジション的には日本人が追いついていない箇所がある。