渋野日向子に訪れた幸運 「やべー」から2つの“苦笑い”バーディ
初日に71位タイと出遅れながらも、2日目に48位タイまで順位を上げた渋野日向子。「昨日よりチャンスが少ないですし、そもそもパーオン率も低くてショットはまだまだ」というなかでも、3つ伸ばしイーブンパーまで戻せた理由として2つの幸運があげられる。
まずは後半の6番パー4。フェアウェイの右サイドから打った球は、まさかのキャリーでグリーンをオーバーしてしまった。さらにボールは刈り込まれている下り傾斜を転がっていき奥のラフへと行ってしまう。
ここで渋野はフェースを大きく開いて上げるアプローチを選択。だが、強く入り過ぎてしまったのか、ボールはすごい勢いでカップへと向かっていた。そのままピンに当たるとカップとの間に“ガシャリ”と挟まる。そして2秒後にカップへと入った。「強く入りすぎてやべーと思ったら入ってくれてラッキーでした(笑)。入っていなかったらサヨナラでしたね」。大ピンチで出たミスが、まさかのバーディにつながり思わず苦笑いが飛び出した。
さらに7番でボギーを叩いて迎えた8番パー3。ここでティショットを左手前2.5メートルに乗せ、バウンスバックのチャンスにつける。同組のサイ・ペイイン(台湾)がチップインバーディを奪ったことに拍手を送った後に、迎えた自分の番。入念にラインを読んで放ったバーディパットだが、打った瞬間は「自分が打ち出したいラインよりも右に出たと思った」と、すぐに諦めたように体を起こした。
しかし、ボールはそのままカップイン。「ギリギリで入ってくれましたね」と、再び苦笑いだ。サイのキャディからその外したような動きについて話しかけられると、ここでも明るい笑顔を見せた。
そんな“苦笑いバーディ”が2つあったが、最終9番ではピンまで残り154ヤードから3.5メートルにつけてバーディ締め。平日にもかかわらず集まったギャラリーの大歓声を引き出して“渋野劇場”を締めくくった。
こういった思いがけないバーディが出ているときは、流れが来ている証拠。「きょうはすごいお客さんが来てくれた。いいところを見せたい精神がありました。最後に見せられてよかった」。あしたも様々なプレーで、瀬田を大いに沸かせたい。(文・秋田義和)
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