ヨソが勝手に負けてくれたことでCS進出を決めた埼玉西武ライオンズには、負けたままでいいので日本シリーズにだけ行ってほしい件。
いなくなるためではなく、いなくなる人のために!
嬉しい報せが届きました。何と、あの東北楽天ゴールデンイーグルスの石井一久監督が4位になったのです!東北ゴールデンイーグルス部分には何の悪感情も恨みもなく、むしろ地元東北の球団として応援してもいるのですが、いかんせん背負った看板が楽天で、いただいた冠が石井監督だったという巡り合わせの悪さ。半分気の毒に思いつつも、僕は天高くガッツポーズを繰り出しました。こんなに嬉しかったのは楽天の監督にデーブ大久保が就任したとき以来です!
その結果、何と、我が埼玉西武ライオンズが3位となってCS進出が決定いたしました!(※完全に玉突き現象扱い)。昨年は42年ぶりだかの最下位ということで、今年はどうやっても現状維持以上は約束されていた「栄光しか見えない」シーズンであったわけですが、CS進出という名誉を得たのは望外の喜びです。オリックスさんが2位になった場合は、「俺たちの分まで勝ってくれ」「オリックスの日本一、俺たちも見たい」「山本由伸が本当に投げるべき相手は俺たちじゃない、村上だ!」くらいのことを言ってファイナルへの切符を譲ったほうがカッコいいのかなとさえ思います(※やってボコられるより体裁がいいという現実的判断)。
↓泥沼の誹謗中傷騒動が一部で行われていたとは思えない和気あいあいのチーム!
【西武】3年ぶりCS進出決まった!移動日で試合なしも楽天がソフトバンクに敗れて3位が確定 #seibulions https://t.co/dpqa6l62pm
- 日刊スポーツ (@nikkansports) September 29, 2022
みんな仲良くね!仲良しさんのやることしか見たくないよ!
漫才コンビでも仲の悪いのは笑えないよ!
強さよりも仲の良さを優先してくださいね!
この望外の栄光を手に入れることができたのは、前日28日の楽天との直接対決を制した見事な試合があればこそ。短期決戦に弱い弱いとされてきた我が方が、天下分け目の高尾山で「先発今井が8回無失点の好投」「新戦力平沼がこの大事な試合でプロ入り通算2本目のビックリホームラン放つ」「好プレー連発で守備でやらかさない」というソフトバンクみたいな戦いをしようとはどうしたことか。そのぐらい楽天のほうがもう弱っていたのか。モバイル大失敗で給料が期間限定ポイント払い(※有効期限1ヶ月)にでもなってしまったのか。夢でも見ているような気持ちでした(※3位と4位だからどっこいどっこいで当然なのだが)。
そして思いました。もしかして、我々はもう短期決戦に弱いなんてことはないのではなかろうかと。
短期決戦とは決して運否天賦の勝負ではありません。人間に好不調の波があることはもちろんその通りですが、それ以上に重要なのは「想い」です。どうしてもそこで勝ちたい、絶対にこの日勝ちたい、そういう「想い」が自分のチカラを限界を超えて引き出し、短期決戦と呼ばれる一発勝負を制するチカラとなるのです。五輪をご覧ください。真のレジェンドはみな4年に一度の短期決戦に勝っています。それは偶然ではなく、その日に絶対に勝つために、すべての好不調と運不運を乗り越えるだけの努力をさせる強い「想い」があるからです。
その日絶対に好不調の悪いほうを引かないようにと思えば、日々の暮らしが変わります。無駄な遊びはしないようになりますし、食べるものや着る服も変わるでしょう。その日絶対に運不運の悪いほうを引かないようにと思えば、日々の備えが変わります。道具を何度も手入れし、審判や相手選手との付き合い方も改め、神様に恥ずかしくない生き方をするでしょう。もちろん突出した実力があれば、多少気が緩んでも大丈夫かもしれませんが、「何となく」で戦うようなことはありません。
その「想い」を引き出すのは自分ではなく他人です。自分のために頑張るのは限界があります。どんなにお金をもらっても、こんなに苦しいのでは割が合わない、自分のための行為には損益分岐点というのがあるのです。しかし、他人の喜びには際限がありません。自分がどれほど苦しくても、他人は苦しくないのです。だから、自分の苦しみがどれだけ大きくなろうが、他人の喜びは損なわれないのです。こんなに苦しいなら割に合わない、とはならない。「ファンのために」というのは綺麗事のようで真実です。自分ではない誰かを喜ばせたいと思ったとき、その「想い」がどんな苦しみをも乗り越えさせ、自分の限界を超えたチカラを引き出すのです。病気の子どものためならホームランを打てるのです。
翻って思うに、我が方は常にそこが弱かったなと思います。歴史を振り返ったときに、「絶対にこの人たちを喜ばせたい」と思って一丸とはなれなかった。「できればそうしたい」くらいの気持ちで、負けたら負けたで「ま、来年はここにはいないし…」と気を取り直してきた。「この人たちを喜ばせたい」が絶対に叶えたい夢であるならば、その夢が叶う前に出て行くことはないわけで、まぁ「できれば」くらいの願いだったわけです。それでは勝てるものも勝てません。
もちろんその点では今年も同じかもしれませんが(※アグー、ソフトバンク行くらしいよ)、今年はもうひとつ違う事情があります。内海哲也さんの存在です。同じ球団でお付き合いした時間はわずかですが、ついに我が方も「敬意を抱かせる偉大な選手の花道」を飾る機会を得たのです。ファンのためでなくてもいい、アソコから出て行きたいという気持ちはわかる、僕も西武で成功したら100%出て行く自信があるから否定はしない、ただ内海さんのために今年は頑張ってみてくれんか、そう思うのです。
↓ちなみに、内海さんが指導者として西武に残留するという嬉しい記事も一部で出ております!
現役引退の内海哲也、指導者として西武に残留、巨人には戻らず 「第2、第3の内海を育ててほしい」堀内恒夫氏の後押しも https://t.co/Zsup5RZgNw @zakdeskより
- zakzak (@zakdesk) September 29, 2022
2018年オフに巨人にFA移籍した炭谷(現楽天)の補償として、西武に指名された
「内海さんを絶対日本一にしようぜ!」
「一日でも長くユニフォームを着てもらおう!」
「西武のユニフォームで日本一にするんだ!」
「オイ!内海さん指導者として残るらしいぞ!」
「えっ、そうなの!?」
「じゃ、来年も西武のユニフォーム姿か」
「じゃ、来年以降でもいいか…」
「来年でも胴上げはできるしな…」
「今年しかチャンスがないわけではない…」
「今年もしくは来年というくらいの気持ちで…」
「じっくりと腰を据えて取り組んだほうが…」
「背伸びをしてもしょうがないしな…」
「俺も言ってて苦しいなとは思ったんだ…」
「オリックスに勝つのがまず難しいし…」
「ソフバンにあれだけやられておいてなぁ…」
「日シリも阪神相手なら勝てるかもしれんが…」
「ヤクルトは村神様がいるんだろ…」
「従順なカブレラみたいなもんだろアレ…」
「あー、それはきっついな…」
「ひとりくらいバケモノ級がいるよな…」
「それを全部撃破できるくらいなら…」
「シーズンでも当然勝ってるわな…」
「3位になるのはそれなりの理由があるよな…」
「よし、来年頑張ろう!」
「内海さんの指導を受けて成長しよう!」
「来年こそ内海さんと日本一になるぞ!」
「オー!」
一日でも長くユニフォームを……そんな「想い」を抱くなら、日本シリーズに行くしかありません。去る9月19日の引退セレモニーの試合において、内海さんは引退選手特例での出場選手登録をしているため、今シーズンの残りの試合にもクライマックスシリーズにも内海さんは出場することはできないのです。CSに進んだだけでは内海さんがもう一度ユニフォームを着ることはなく、「一日でも長く」と思うなら日本シリーズに進むしかないのです。
もはや勝ち負けにはさほどこだわりはありません。ソフトバンクに敗れて優勝争いから脱落した時点で、この勝負は決着しています。ウチは負けた、ヨソが勝った。それで納得しています。ただ、日本シリーズにだけ行きたい。負け扱いでいいから日本シリーズだけ行きたい。偶然、ラッキー、相手の自滅、どんな形でもいい。あの人のために、日本シリーズに行きたい。生への執着が死体をゾンビとして蘇らせるように、負けたチームが立ち上がる理由が今年はある。
セ・リーグを見渡せば非常に薄い可能性で巨人も日本シリーズへの可能性を残しています。内海さんを日本シリーズへ連れて行く可能性も、それが東京ドームである可能性もまだゼロになったわけではありません。「この人のために」と燃える想いで取り組めば、まだ夢のような光景が現実になる可能性は残っている。薄いけれど、絶対にナイとは言えない。挑戦してみませんか。その可能性に。ワンオブゼムの日本一ではなく、永久に語り継がれる伝説が作れるかもしれないですよ。
見栄も欲も自負もなく、ただ想いだけが残る。
そんな年だからこそ、これまでにないことが起きるかもしれないなと思います。
負けたままで、日本シリーズへ。
勝つためではなく、ただそこに行くために。
埼玉西武ライオンズの戦いはまだ始まったばかりです!
↓勝ちたいのではなく、勝つためではなく、「もう一日」を目指して頑張りましょう!
夢の東京ドーム日本シリーズへ!
そしたら、どっちが勝っても両軍で胴上げをしましょう!
巨人さんだけ日本シリーズに行って、コチラが行けなかったらごめんなさい!
外部サイト
さまざまなジャンルのスポーツを"お茶の間"目線で語る人気のコラム


