英エリザベス女王が崩御、96歳 競馬文化の発展に大きく貢献

9月8日、イギリスのエリザベス女王が、夏の静養先であるスコットランドのバルモラル城で崩御した。96歳だった。
エリザベス女王は長年にわたる競馬界への支援を考慮され、2021年にイギリス競馬殿堂入りを果たしている。1974年の英1000ギニーと仏オークスを制したハイクレア(Highclere)など、数々の名馬を生産・所有。これまで英クラシック競走を5勝しており、1954年と1957年にはイギリスにおける平地競走のチャンピオンオーナーにも輝いた。
ハイクレアの牝系からはウインドインハーヘアを介してディープインパクト、ゴルトブリッツ、レイデオロが出ているほか、ウインクリューガーなど日本における活躍馬が多数。また世界的にも血脈を広げており、現在10戦無敗を誇る欧州最強馬バーイードや、英クラシック二冠馬ナシュワン、日本で種牡馬生活を送るタリスマニックなども同牝系にあたる。