[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

写真拡大 (全2枚)

これぞ光と闇のスターの祭典!

お見事な試合でした。26日に行なわれたプロ野球のマイナビオールスターゲーム2022は、これでこそプロと納得満足のナイスゲーム。何と言ってもお見事の極みだったのは、オールスター初出場ながら最後の最後にサヨナラホームランで試合を決めた北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎さんです。プロ野球ファンの誰もが「いつか目覚めるはずなのだがいつなんだ」と待ちつづけた清宮さんがついに覚醒した……そう思える確信の一発でした。



そもそも、清宮さんの今年のオールスター出場はプラスワン投票での滑り込みによるもの。全員スターというなかにあって清宮さんは決して中心的存在ではなく、試合前のホームラン競争でも柳田悠岐さんのパートナーとして「緩いボールを投げる役」をつとめていた立場でした。試合への出場も7回表からレフトの守備につくという形のもので、ファーストミットを持ってレフトフライを捕った場面が清宮さんの最大の見せ場でもおかしくはなかった。

ただ、やはり野球の神様はスターに打席をまわすんだなと思います。

もしも6回裏にパ・リーグが一気に逆転していたら。7回裏のチャンスにあと1本が出ていたら。8回裏に千葉ロッテ・レアードの安打が出ていなかったら。いくつもの紙一重のたらればを超えて、9回裏2-2同点、二死走者なし、延長戦はなく得点が入らなければここで終わりという局面で、ちゃんと清宮さんに打席がまわってきた。野球の神様が「君がホームランを打ちなさい」と告げていました。その場面をもらい、その場面で打てる。これぞスターです。「その打席」だけが地上波の放送におさまらなかったのが本当に惜しまれますが、これはもう見なかったほうが悪い。BSでもCSでも映るチャンネルを探して見なかったほうが悪いと僕は思います。

そして、そんな野球の神様の心意気を選手たちがしっかりと汲んだことも、この名場面を生み出した要因かなと思います。9回のマウンドにいた広島の森下さんは全球150キロ超えのストレートで「ホームランを打てるものなら打ってみろ」という勝負を挑み、打たれたあとも納得の笑みでした。その前の7回裏の打席で清宮さんと対戦した阪神の湯浅さんもそうでした。最後ワンバウンドになって四球で終わったものの、やはり「ホームランを打てるものなら打ってみろ」という全球ストレート攻めでした。プロとして当たり前のことではありますが、ちゃんとお客さんの「夢」を察して、その「夢」を砕くなら真正面からチカラで砕くのが礼儀だとわかってくれていた。そういう選手たちの真っ向勝負によって生まれた名場面だったなと思います。

清宮さん自身もようやくわかってくれたのかなと思います。お客は、あなたのホームランを見たいのだと。どんなにひどい試合でもあなたのホームランが見られたら、それなりに納得できる、そういう存在としてお客はあなたを見ているのだと。このオールスターでも、多くの人がほんのりと「清宮が一発打って決まらんかなぁ」と夢見ていたのだと。ビッグボスが「振れ!」と指示を出してもチャンスでバットを振らなかった選手が、今やみんなの夢を叶えてオールスターでMVPを獲っている。チャンスを自らの手でつかみとっている。覚醒の夏。ビッグボスも隔離された部屋で大喜びしていることでしょう。「やったぜ!」と。

↓ヒーローインタビューではビッグボスに向けて「やったぜ!」と報告する清宮さん!


↓ヒーローインタビューでは「やったぜ!」と喜ぶのがビッグボス流!


「やったぜ!」までやったことをビッグボスは喜んでくれるんじゃないですかね!

それが清宮さんに期待されている「スター」の仕事だから!

そして、その言葉が咄嗟に出てきたことが、こういう場面に備えてきたことの証だから!



そしてもうひとり、光のヒーローが誕生した影で、その輝きを引き立てたダークヒーローがいました。埼玉西武ライオンズの山川穂高さん。試合前には熱心に清宮さんに打撃指導をする姿も見られた山川さんですが、いざ試合となれば白馬のマスクで登場してきたことに始まり、その動きは「つば九郎以下」と評するしかない鬼畜ぶり。

2回裏にホームランを放った場面では、バットを放り投げ、ベンチを煽りながらの確信歩きを見せるふてぶてしさと、おなじみの「どすこーい!」で相手をイラッとさせた山川さん。ベンチでは千葉ロッテ・松川さんを相手に、斜め座りから「肉感がいいね」などと接近する馴れ馴れしい態度。塁に出るといちいち話し掛けてきてウザイので、セ・リーグの打者も「単打ではなく長打で」という意識が強まっていったことでしょう。

6回裏にパ・リーグがオリックス・宗さんのタイムリーで同点に追いついた場面では、二塁走者として逆転のホームを狙う立場にありながら、やたらゆっくりと三塁に向かい、三塁をまわりすらしないという疑惑の走塁も披露。走ってもホームは間に合わなかったとは思いますが、「ここで自分がホームに突っ込んだら逆転タイムリーを打った宗がMVPになっちゃうじゃん」「絶対ホームにはいかない」「300万円は俺のものだ!」という損得勘定でジョギングしていた説は根強く残ります。

パ・リーグがラッキーセブンを迎えた段階では、ハナクソを飛ばすムーブでカメラにアピールすると、どこで仕込んだのか手書きの達筆フリップを持ち出して、千葉ロッテ・佐々木朗希さんをいじり始めます。「お前…俺の許可なしであいみょんと対談してたな?」「白井球審と仲直りして!あ〜い」「あいみょん−弾き語りライブ2022−サーチライトin阪神甲子園球場 12球団全チームのユニフォーム着て集合11月5日(土)」というフリップを出しては、佐々木さんをピコピコハンマーで叩くというやりたい放題。

僕があいみょんさんなら「うわぁ…うざっ…」「ライブにはぶっちゃけ来ないでほしい…」「登場曲にも使わないでほしい…」と内心で強く思ってしまいそうなウザ絡みぶりで、笑っている人しか笑っていないという微妙な空気を生み出しました。何かもう「コイツには絶対にMVPを取らせたくない」という気持ちがムクムクと沸いてきて、7回裏のチャンスで山川さんが凡打したときなどは、西武応援のパ・リーグファンなのにガッツポーズしてしまったほど。

改めて、つば九郎はかわいい着ぐるみだからギリ見逃されているだけで、中身がこの感じのオッサンだったらとっくに爆発炎上しているんだな、ということを感じずにはいられませんでした。着ぐるみじゃないオッサンのフリップ芸がこれほどウザイというのは、個人的にも新発見でした。何か、職場にひとりでもこのタイプの先輩がいたら、絶対その会社行きたくないなって素直に思いましたよね!

↓最初から最後まで馬でやってくれたほうがまだよかった!


↓西武から選手がいなくなる理由の一端がわかった気がします!

スルメ買いに行かせるコーチとか!

ピコピコハンマーで叩いてくるフリップ芸の先輩とか!

そんな球団にいたらみんなメジャー目指しますわな!



最後に清宮さんがサヨナラホームランを打ったとき、「清宮さんやったぜ!」と思う気持ちが10割ありつつ、「アイツのMVP消えたwwwwやったwwww」という気持ちも3割くらいあったので、トータルで13割の面白さがありました。痛快でした。まさにダークヒーローがいることで、それを討ち倒した光のヒーローの輝きが増すという、素晴らしい相乗効果を生み出していました。

まぁ、さすがというかしぶといというか、サヨナラのホームを踏んだ清宮さんをピコピコハンマーで連打していたり、MVP300万は消えたのに敢闘選手賞とマイナビ賞で合計200万円を持ち帰ったりしたあたりも含めて、見事なダークヒーローぶりでした。トドメを刺し切れずに悪を取り逃がした光のヒーローの気持ちがわかった気がしました。

人間の性格が一日や二日で変わるわけがありませんので、次戦でも引きつづき山川さんはダークヒーローとしてウザ絡みを見せることでしょう。本人的には「ウケた」という認識でしょうから、もっとやらかしてくるかもしれません。セ・リーグの選手はもちろん、パ・リーグの選手にも「アイツに絶対にMVPは獲らせない」という強い気持ちで立ち向かってほしいと思います。目指せ、アイツの賞金ゼロ万円。プロ野球選手の総力を集めて、山川さんを倒しましょう!

↓くーーー、300万円消したのに200万円持っていかれた!

頑張れみんな!目指せゼロ万円!

理想は、何らかの罰金でマイナス万円です!

あいみょん/憎まれっ子世に憚る
価格:1633円(税込、送料別) (2022/7/27時点)



あいみょんさんからも言ってやってください!全打席BEGINにしろと!