iPhoneでは、サブスクリプションサービスの価格が上がるときにはダイアログが表示されて、新料金を受け入れるか、サブスクリプションを解除するかを選ぶことができました。しかし、このダイアログに変更が加わり、ユーザーに値上げを通知するだけでサブスクリプションを解除する選択肢が表示されないケースがあることがわかりました。

Apple pilot tests feature that allows developers to automatically charge users for subscription price increases | TechCrunch

https://techcrunch.com/2022/04/05/apple-pilot-tests-feature-that-allows-developers-to-automatically-charge-users-for-subscription-price-increases/

Apple piloting subscription price increase feature - Protocol

https://www.protocol.com/bulletins/apple-disney-subscription-price-increases

Apple May Soon Let Apps Charge Higher Prices Without Asking First

https://www.slashgear.com/823062/apple-may-soon-let-apps-charge-higher-prices-without-asking-first/

iOS向けのテキストエディタアプリ「Ulysses」の共同創業者であるMax Seelemann氏は、「Disney+」の値上げ告知で表示されたダイアログに「OK」ボタンしかないというスクリーンショットをツイート。「誰でもこの新たな動作になるんですか?それともDisney+だけ?」と問いかけました。



厳密にいえば、OKボタンの上に小さく「To learn more or cancel, review your subscription」と書かれており、「review your subscription」をタップするとサブスクリプション管理画面に移動し、解約することは可能です。しかしこれはユーザーを意図的にだます「ダークパターン」であり、この方法で得られた同意は認めないという法律の制定をアメリカ各州が進めています。

ユーザーを誘導する「ダークパターン」で得られた同意を認めないという新法が登場 - GIGAZINE



Seelemann氏がメールを確認したところ、Disney+のサブスクリプションは「3月19日から、キャンセルされるまで月額8.99ユーロ(約1200円)で利用可能です」となっており、自動的に新料金に切り替わっていたとのこと。

iOSアプリ開発者のDavid Barnard氏は、Seelemann氏が疑問に思った「このダイアログはすべての開発者が利用可能なのか」を調査。友人とともにいろいろ試したものの、どうやっても「新価格に同意する(Agree to New Price)」ボタンを押すか、「サブスクリプションを管理(Manage Subscription)」を選ぶダイアログしか設定できなったそうです。Barnard氏は「Apple開発者プログラムとApp Storeへのアクセスは、規模や影響力に関係なく、すべての開発者に公平なように設計されています。(この動作はディズニー独占)」とツイートしています。



AppleはSeelemann氏やBarnard氏のツイートに対しては特に反応しなかったものの、IT系ニュースサイト・TechCrunchから「なぜアプリ内購入の動作に準拠しない別のシステムが存在しているのですか?」との問いに対し、「まもなくリリースする予定の新たな商取引機能を試験運用中です」と回答。ただし、詳細については回答を拒否しました。

ニュースサイトのProtocolは、AppleがApp Storeでの売り上げから30%の手数料を取る通称「Apple税」で開発者たちに不興を買っていることから、今回の施策で支持を取り戻そうとしているのではないかとの推測を示しています。