ソファの中に隠れていた猫(画像は『CBS Denver 2022年1月4日付「Cat Accidentally ‘Donated’ To Arc Thrift Store In Denver Reunited With Owners」(credit: City of Denver)』のスクリーンショット)

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猫は家具の隙間や小さな箱の中に潜り込んでしまうことがあるが、このほどアメリカ在住の家族が中に猫が隠れているのを知らずに一人用ソファをリサイクルショップに寄付してしまった。家族は家中を必死になって猫を探したものの見つけることができず愕然としていたようだが、無事に再会することができたという。『New York Post』『People.com』などが伝えている。

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米コロラド州デンバーにあるリサイクルショップ「アーク・スリフト・ストアーズ(arc Thrift Stores)」で現地時間12月31日夜、店に寄付されたリクライニング式の一人用ソファをチェックしていたスタッフは猫が潜んでいることに気づいた。

スタッフはソファの中から猫の鳴き声を聞いたが、すでにソファを寄付した客は店を離れた後だったこともあり連絡するすべがなく、デンバー市公衆衛生環境局に連絡を入れたそうだ。そして後に市が管轄する動物保護施設「デンバー・アニマル・プロテクション」の動物保護官であるジェンナ・ハンフリーズさん(Jenna Humphreys)が駆けつけることとなった。

ジェンナさんは、ソファの金具部分に潜んでいた猫を優しくなだめて中から無事に救い出すことができた。そして猫を車に連れて行き、スキャナーで装着されているマイクロチップの情報を読み取ることにした。すると連絡先が判明し、すぐに電話をかけたがつながらなかったそうだ。

一方で猫の飼い主は引越しの準備に追われており、全ての家具を引っ越し先に移動した後で飼い猫の“モンテクラ(Montequlla)”がいないことに気づいたという。空っぽになった家の中を必死で探したもののモンテクラは見つからず、藁にもすがる思いでリサイクルショップに連絡した。

モンテクラの飼い主はリサイクルショップのスタッフから、デンバー・アニマル・プロテクションの連絡先を聞き、すぐに電話して無事にモンテクラと再会することができた。ジェンナさんは、今回のような事態が起きた理由をこのように説明している。

「(引越しなどで)ストレスを感じるような状況になると、ペットは自分の隠れる場所を探してしまうことがよくあるんです。この猫はたまたまリサイクルショップに寄付されたリクライニングソファに隠れてしまったようです。今回のように、何らかの物の中から動物を救い出すことは珍しいことではありませんが、直近のケースになりましたね。」

なおモンテクラと再会できた飼い主について、デンバー・アニマル・プロテクションの関係者らは「猫が戻ってきたことにとても感激して安堵した様子でした」と語っている。

画像は『CBS Denver 2022年1月4日付「Cat Accidentally ‘Donated’ To Arc Thrift Store In Denver Reunited With Owners」(credit: City of Denver)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)