「2021 ユーキャン新語・流行語大賞」のおける選考委員、金田一秀穂氏(杏林大学教授)

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今年の世相を反映した言葉を決める「2021 ユーキャン新語・流行語大賞」が、1日の都内で発表され、年間大賞に「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。

年間大賞に選ばれた「リアル二刀流/ショータイム」を含む、トップテン受賞語は、以下の通り。

・ジェンダー平等
・うっせぇわ
・親ガチャ
・ゴン攻め/ビッタビタ
・人流
・スギムライジング
・Z世代
・ぼったくり男爵
・黙食
・リアル二刀流/ショータイム

今回の選考委員は、五十音順で、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)。そして、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)を交えた面々。

言語学者として知られている金田一氏は、今回の選考にあたってみて「肉声が聞こえないので、今年は苦労した」と感想をもらした。全体的に見て「様々な表現形態の中で、今年は、得体の知れないウイルスという有機体、そして、スポーツやオリ・パラの選手たちの身体運動表現が迫力があって、心を動かした。一方で、形を持った記号言語は薄ぺっらで影響力が無かったし、見るべきものを探すのに苦労して、選考が終わってしまった。来年は、ぜひ、心に響く言葉が欲しいなと思います」とコメントを残していた。

なお、やくみつる氏は、連日メディアをにぎわせている北海道日本ハムファイターズの“BIG BOSS”こと、新庄剛志新監督に触れて「ビッグボスというワードは、大人の事情で間に合わなかった。ご理解ください。来年に"繰り越し"ですね」と伝えていた。