by Mike Mozart

「アメリカのインターネット関連企業が加盟する業界団体・Internet Association(インターネット協会)から、主要メンバーであるMicrosoftとUberが離脱する」と海外ニュースサイトのAxiosが報じました。2012年に設立されたインターネット協会はさまざまな問題についてロビー活動を行ってきましたが、近年は次第に影響力を弱めているとのことで、MicrosoftとUberの離脱はさらなる打撃だとみられています。

Scoop: Microsoft, Uber leaving Internet Association - Axios

https://www.axios.com/microsoft-uber-leaving-the-internet-association-eed2477d-dc04-47c7-8d90-760d32d7b3f3.html



インターネット協会はGoogle・Amazon・eBay・Facebookなどによって設立された業界団体であり、インターネットや最新テクノロジーを取り巻くさまざまな規制に関連して、議会・裁判所・政府・行政機関などに対するロビー活動を行っています。設立後も次第にメンバーを増やし、Airbnb・Dropbox・LinkedIn・Netflix・PayPal・Microsoft・Uberなど名だたる企業が加盟しています。

これまでインターネット協会は、インターネット上のコンテンツを公平に取り扱うことを求めるインターネット中立性を訴えたり、特許権を駆使して賠償金やライセンス料目的の訴訟を起こすパテント・トロールへの対策を講じたり、Airbnbなどの仲介サービスを提供する企業の仲介者責任について主張したり、アメリカのプライバシー法改正に向けて行動を起こしたりと、業界の利益を擁護するようなロビー活動を行ってきました。ところが、近年各国で問題視されている巨大テクノロジー企業の独占禁止法問題には取り組んでおらず、議会における影響力は弱まっているとのこと。

そんな中でAxiosは現地時間の2021年11月16日、「MicrosoftとUberがインターネット協会から離脱することが確認された」と報じました。インターネット協会のグローバルコミュニケーション・広報担当上級副社長を務めるクリスティーナ・マーティン氏は、Axiosに対してMicrosoftとUberが離脱することを認め、「メンバーを失うのは常に不幸なことですが、時間とリソースに関するビジネス上の決定が尊重されるべきです」と述べました。



また、マーティン氏は「MicrosoftとUberはほぼ10年にわたってインターネット協会を強く支持してきました。私たちは、彼らが将来的に戻ってくることを期待しています」「インターネット協会はDiscord・Notarize・NewsBreakといった新たなメンバーを加え、40近くの強力なメンバーを維持しています」と述べ、MicrosoftとUberがメンバーに復帰する可能性もあるとしています。

Microsoftの広報担当者はAxiosに対し、「Microsoftはビジネス目標をサポートする公共政策を擁護しています。ビジネスニーズが進化するにつれて、私たちは定期的に業界団体のメンバーシップを見直し、ポリシーアジェンダとの整合性を保っています」と述べました。

Axiosは、「現在、さまざまなテクノロジー企業が規模やその他の要因に基づいて、異なる立法上の優先順位を持っていることがあります。これによってインターネット協会の仕事が困難になり、時にはメンバー間が互いに対立することもありました」と指摘しています。