中国では近年、知的財産権に対する意識が高まってきたと言われているが、実態は「まだまだ」のようだ。中国の動画サイトはこのほど、中国の音楽界で見られる著作権侵害の例について紹介する動画を配信した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では近年、知的財産権に対する意識が高まってきたと言われているが、実態は「まだまだ」のようだ。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、中国の音楽界で見られる著作権侵害の例について紹介する動画を配信した。

 中国ではこれまでも「パクリ疑惑」のある曲が少なくなかったが、いまだになくならないようだ。動画では、2011年に中国で大ヒットした「老男孩」という曲を紹介した。これは、大橋卓弥氏の「ありがとう」に中国語の歌詞を付けて歌ったものだという。

 しかもこの曲の場合、別の音楽会社が使用許諾を得ていたにもかかわらず、別のアーチストが先に勝手にカバーして大ヒットしたという。真面目に交渉を重ねて使用許諾を獲得したのに、曲を出す前に著作権違反の作品が先にヒットしてしまうという皮肉な結果になったと言えるだろう。日本側は法的責任を追及する構えだったが、結局うやむやになってしまったそうだ。

 また、最近では「先にパクッて、人気が出たら著作権使用料を支払う」というケースもあるようだ。2017年に中国で大ヒットした「起風了」という曲は、高橋優氏の「ヤキモチ」に中国語歌詞をつけたカバー曲だが、ネット上で再生回数が急上昇して「神曲」と言われるほど大人気となったので、後から日本側と交渉して権利を取得したのだという。

 これに対して中国のネットユーザーからは「なんてことだ。一瞬で心の中の愛が砕かれた。神曲だと思っていたのに、初めて真相を知って悲しい」とショックを受ける人や、「日本人は嫌いだが、音楽の面で日本はアジア一だと認めざるを得ない」、「何で日本の曲ばかりなんだ。日本の曲はそんなにすごいのか」などのコメントもあり、曲の素晴らしさに異論はないようだったが、著作権侵害を非難する意見は少なく、やはりまだ意識が低いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)