これまで中国人にとって、香港は日本と同様に「ショッピング天国」として人気を集めてきた。香港を訪問する観光客の8割が中国本土からの旅行者だったと言われている。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 これまで中国人にとって、香港は日本と同様に「ショッピング天国」として人気を集めてきた。香港を訪問する観光客の8割が中国本土からの旅行者だったと言われている。そのおかげで香港経済は潤ったが、地元住民からは不満の声が出ていたのも事実だ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「香港人があまり中国本土の客を好まない理由」と題する動画を配信した。

 動画はまず、中国本土からの訪問客は「香港人から好かれていなかった」と認めつつ、習慣の違いなどによる「誤解」もあったと釈明したうえで、それでも香港人が中国本土からの訪問客に反感を抱いていた理由を2つ示している。まず1つ目は「本土から来た旅行客が騒いだり、ごみをポイ捨てしたりすること」だ。中国人旅行者の民度は日本など海外でも不満が噴出し、政府が民度向上キャンペーンに乗り出したほどだ。
 
 2つ目は「爆買いにより物価が上がった」ことだ。動画では、爆買いにより香港経済が潤ったのも事実だが、香港では本土の人々の転売目的による爆買いで日用品が高騰したり、紙おむつなどの日用品が品薄になるなど、日常生活に支障が出ていたと言われる。

 中国本土と香港の関係性は、2019年を境に激変した。香港人と本土の中国人とでは、かなりの温度差があるようで、動画では「本土からの客が経済効果をもたらし、香港人は感謝しているはず」と主張していたが、多くの中国人ネットユーザーは動画の主張に賛同するコメントを残していた。「好きになってもらわなくてもいい」と開き直る人や、本土を「母」に例えて、「アヘン戦争でやむなく子を売るしかなかったが、母は母」と諭す人も現れた。

 配信者を含め、中国本土では多くの人が本土と香港との関係について「経済面」でのメリットしか考えていないようだ。中国では報道が規制されていることもあり、香港の現状が正確に伝わっていないこともあるのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)