中国のポータルサイトに、新型コロナによる影響に苦しむ日本の航空会社が「飛ばない極上の空の旅」を提供するサービスを開始したとする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・騰訊網に2日、新型コロナによる影響に苦しむ日本の航空会社が「飛ばない極上の空の旅」を提供するサービスを開始したとする記事が掲載された。

 記事は、アジア最大規模の航空会社の一つであるANAが、今年3月期決算の業績予想で5100億円の赤字を見込んでいると紹介。グループの従業員削減、保有飛行機数の削減、幹部の給与カットなどにより費用の削減に取り組んでいると伝えた。

 そして、新型コロナの影響によって遠ざかった客足を何とか呼び寄せようと、3月31日より羽田空港で旅客機内のレストランをオープンさせたとし、実際に国際路線で使用されているボーイング777型機のファーストクラスとビジネスクラスを開放して、極上の食事と心地よいひと時を提供するサービスを始めたと紹介している。

 このレストランでは、よりリアルな「空の旅」を演出すべく、チェックインや搭乗も通常の航空便と同様に行い、案内板の目的地も「フランクフルト」と記載されていると説明。1回あたりの「飛行時間」はおよそ3時間で、搭乗前には空港のラウンジを利用することができ、搭乗記念として持ち帰り可能なアメニティグッズも提供されるとした。

 また、肝心の料理についてもフォアグラやカニ肉、和牛などの高級食材がふんだんに用いられ、日本酒、シャンパンなど様々なお酒も用意されていると伝えるとともに、ファーストクラスが5万9800円、ビジネスクラスが2万9800円と「高級」な価格設定であるにもかかわらず、「チケット」が発売開始されるとあっという間に売り切れてしまったと伝えた。

 ANAは昨年より、国際線エコノミークラスの機内食を家庭で手軽に味わえるセットの通販を開始し、発売されるたびに早い段階で売り切れるほどの人気を博している。記事は、国際航空運送協会(IATA)が先日発表した業界分析リポートで、世界の航空輸送業界は今年も赤字の状態が続く見込みが示され、同協会が各国政府に対して、「コロナ後」の経済回復に備えて航空輸送業の正常運営を可能な限りサポートするよう呼びかけていると紹介した上で、「もちろん、各航空会社においても生きていく方法についていろいろと策を巡らせなければならないのだ」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)