中国メディアは、漢民族の姓である「漢姓」のなかには「まるで日本人の姓のようだ」と誤認される姓もあると紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 漢民族の「姓」といえば「王」や「劉」、「張」といった「一文字」が多いことは、日本でも広く知られている。しかし、必ずしも「一文字」というわけではなく、二文字以上の姓も存在する。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、漢民族の姓である「漢姓」のなかには「まるで日本人の姓のようだ」と誤認される姓もあると紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国は14億を超える人口を抱える人口大国であり、「人が多ければ、それだけ姓名の種類も増えるものだ」と指摘。現在は「趙」、「銭」、「孫」、「李」、「周」、「呉」、「鄭」、「王」といった姓が多いと指摘する一方で、中国国内でも珍しいとされる姓のなかには「当の中国人からも『日本人の姓』と誤解されがちなものがある」と指摘した。

 続けて、中国人から「日本人の姓」と誤解されがちな中国の姓として「新垣」、「端木」、「東野」という3種類の姓を挙げ、「新垣」という姓の人物は古い歴史書に登場しているが、その後は歴史のなかで消えていったと紹介。また、「端木」という姓についても「非常に歴史ある姓」であり、紀元前に存在した周王朝時代に登場した姓であるものの、現代においてはほとんどお目にかかることはないと指摘した。

 また、中国で「最も誤解されやすい」姓である「東野」という姓についても、古い歴史を持つ姓であり、その一族は山東省に住んでいて、戦火によって中国全土に散ったが、現代においてもその姓は絶えずに残っていると紹介。もともと珍しい姓であるうえに、同じ姓を持つ日本人小説家の東野圭吾氏が中国でも有名であることから、「東野」という姓を日本人の姓と誤解している中国人は少なくないと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)