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本日10月24日(木)より開催されるゴルフの「ZOZO CHAMPIONSHIP」。

タイガー・ウッズやロリー・マキロイなど世界トップクラスのプロゴルファーが集い、日本ゴルフ史上最高額となる賞金総額975万ドル(約11億円)をかけた日本ゴルフ史上類を見ないスケールのトーナメントが開かれる。

本大会において、注目選手の筆頭に挙げられるのが、今年大復活を果たした石川遼だ。

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2008年のプロ転向以来、メディアから注目され続けてきた石川だったが、ここ最近は優勝から遠のいていた。

しかし今年2019年は、2016年「RIZAP KBCオーガスタ」以来、3シーズンぶりに「日本プロゴルフ選手権」で優勝を勝ち取り、石川は見事復活を果たした。

「やっぱり、がむしゃらに今自分のできることを、最大にやるしかないかなという気持ちだけでやってきた」と石川は上半期を振り返った。

◆「アイアンとドライバーが決まらない」悩み

スランプ脱出の鍵は何だったのか。

石川は昨年2018年からの自身のプレーを振り返り、答えは「ドライバーとアイアンの克服」にあったと語る。

ドライバーとアイアンとは、実質パター以外のすべてのショットがスランプだったことを意味する。

これは本人にとってとても辛い期間だったことは想像に難くないが、特に“アイアン”は課題に感じていたという。

「ドライバーが良くても、セカンドショットであるアイアンがダメだったり。フェアウェイに乗ったとか、OBにならなかったことで満足したりしていました」(石川)

そこで石川は、アイアンを練習の強化メニューに組み込んだ。

「ちゃんと明確な目標を立ててアイアンを練習してきました。優勝した日本プロの時も、絶好調という感じではなかったんです。が、自分の課題に取り組んでいるなかで、きょうは自分の目指しているものが10だとしたら、5ぐらいできたなっていう内容の中で優勝争いができました」(石川)

優勝した「日本プロも“絶好調”ではなかったと振り返るから驚きだ。今では、ドライバーについては、かつてよりも「振り切れている」という感触がある。

「最後まで振り切っているっていうことが今のほうができているかなって思います。僕が高校生の頃って、やっぱり怖いものが何にもなかったので振り切っていました。でも、今のほうが振り切るスピードが速いですし、実際自分の感覚として振り切れているなという実感できています」(石川)

◆180度変えた“体への意識”

こうした技術の向上の裏には、体に対する考え方の変化があった。

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「21歳の頃から腰痛に悩まされるようになって、痛みを避けてプレーをしていて、それでどんどん自分のゴルフが悪くなってしまいました。

このまま避けていたら自分のゴルフ人生は終わっていくなと思ったので、今年2019年5月に、180度、体の鍛え方を変えました」(石川)

まずは腹筋を徹底的に鍛え、その後、尻、背筋と、上半身と下半身のバランスを考えながら体を鍛えていったという。

その徹底したトレーニングは数字にも確実に表れ、今季のドライバーの平均飛距離は307.97ヤードと、自身最高の記録となっている。

「体を鍛え始めたら、自分がやりたいと思う動きをしても、腰に痛みが来ないようになって、気持ちが大分楽になりました」(石川)

体を鍛えたことで、“心技体”すべての回復につながり、見事復活を遂げた石川。さらなる活躍が期待できる本大会から目が離せない。