純正のイモビライザーと後付けグッズの併用がオススメ

 車両盗難や車上荒らしはいつになっても無くならない。対策もされてはいるが、まさにいたちごっこというのが現状だ。そこで考えたいのが、後付けのセキュリティでの防御力アップ。純正にプラスするので、防御力は確実に向上するが、ひと口にセキュリティと言ってもさまざま。そこで今回はタイプ別に紹介しよう。

 ちなみに純正でイモビライザーが付いているから大丈夫という声もある。もちろんないよりはましだが、同じ車種であれば当然のことながらシステムは同じであるため、一旦解析できてしまえばどんどん盗めてしまうのだ。

1)リレーアタック対策ケース

 いま話題になっているリレーアタック。スマートキーから出ている電波を盗むのが特徴だが、これはケースに入れて電波が漏れないようにするもの。もちろんスマートキー以外のクルマには使えない。

2)個別にインストール

 各種センサー、ホーンなどを設置するタイプ。専門店もあり、ノウハウのあるスタッフが1台ずつインストールしていく。配線を純正と同化させたり、同じ製品でも付け方や位置を変えるなど、プロでもなかなか破れないようになる。気になる誤作動もほぼない。ただし、料金はそこそこかかる。

こだわればかなりの確率で盗難を防ぐことも可能!

3)GPSタイプ

 ココセコムに代表されるのが、クルマにGPS発信器を付けておいて、万が一のときにはここからの位置情報で、車両の場所を特定するタイプ。特定するだけでなく、スタッフが急行して対応もしてくれる。ただし、GPSの電波が切れてしまうと位置把握ができないのと、GPS発信器が取り付けられていないかを確認する窃盗団もいるので弱点はある。毎月の使用料がかかるのも注意点だ。

4)ドライブレコーダー

 ドライブレコーダーのなかには、常時監視が可能なタイプがある。車両盗難というよりも、車上荒らしや10円パンチなどのいたずら対策に効果あり。

5)ハンドルロックなど

 費用もかからず、意外に防御力があるのが、ハンドルロックやペダルロックといったアナログタイプ。窃盗団は時間や手間がかかるのを嫌がる。その点このタイプは解除に手間がかかるので有効。ただ、レッカーなどで強引に引っ張られると効果はなくなる。

 大きく今まで見てきた5つのタイプに分かれるが、より完璧を求めるならインストールタイプがオススメ。こだわると費用はかなりかかるが、専門店であればほぼ100パーセント盗難は防げると言っても過言ではない。

 将来的には、流行りのコネクト回線に進入しての車両ハッキングも問題になる可能性があるだけに、対策に終わりはないと言っていい。