年金問題や老後への不安から、コツコツと貯金を始める人が増加中。
「もし教育資金や老後資金など当面使わないお金があるなら運用するのもおすすめです」とアドバイスするのは家計再生コンサルタントの横山光昭さん。

「運用」と聞くとハードル高く感じてしまいますが、毎月少額から積み立てられるものもあるそう。詳しく教えてもらいました。

教育資金&老後資金に!「つみたてNISA」と「iDeCo」って?



横山さんのおすすめは、毎月少額から積み立てられる「つみたてNISA」と「iDeCo(イデコ)」を利用すること。
「どちらも長く運用することで元本割れのリスクが軽減され、うまくいけば大きく増える可能性があります。運用益にかかる税金が非課税になるなど、税制面での優遇も魅力です」

教育資金は、いつでも解約できるつみたてNISAで。iDeCoで積み立てたお金は60歳まで引き出せないので、老後資金向き。
「投資には向き不向きがあるので、不安な人は通常の投資信託などを少額で始めて、続けられそうなら目的に合わせてトライするといいでしょう」


老後に備えて投資スタート●つみたてNISAとは

つみたてNISA(少額投資非課税制度)は、専用口座で投資信託の運用で得た分配金や売却益に通常かかる約20%の税金が非課税になる制度。
「年40万円を限度に、20年間(最大800万円)投資でき、いつでも解約できるのが大きなポイント」

・最低積み立て金額 月100円(金融機関による)
・非課税で投資できる上限額 年40万円
・手数料(口座開設)0円

メリット
・運用益が非課税
・長期運用でリスクを抑えられる
・お金の引き出し自由

デメリット
・元本割れの恐れがある

●iDeCoとは

iDeCo(個人型確定拠出年金)は自分で選んだ金融商品(投資信託、預金、保険)を毎月一定額積み立て、60歳以降運用したお金を受け取る制度。
「年間のかけ金が全額所得控除され、運用中も利益が非課税、受け取り時も税制面で優遇されてお得です」

・最低積み立て金額 月5000円(年6万円)〜
・非課税で投資できる上限額 年14.4万〜81.6万円(働き方により異なる)
・手数料(口座開設)2777円

メリット
・運用益が非課税
・所得税と住民税が安くなる
・受け取り時の税金優遇

デメリット
・元本割れの恐れがある
・60歳まで引き出せない

投資初心者のためのQ&A



最近、ますます耳にするようになった「NISA(ニーサ)」「iDeCo(イデコ)」。気になる疑問を解決します。

Q:どこで始められるの?

A:銀行や証券会社、信用金庫などで扱っています。つみたてNISA、iDeCoとも、口座開設は1人1口座のみ。金融機関のサイトなどから申込書を取り寄せて申し込みを。

Q:金融機関はどうやって選ぶ?

A:扱っている商品は金融機関によって異なります。初心者は、信託報酬手数料などが安く、商品のラインナップが充実した金融機関を選ぶとよいでしょう。

Q:商品はなにを選べばいい?

A:リスクを抑えやすい投資信託なら、日経平均株価などと連動するインデックス型がわかりやすく、おすすめ。株や債券を組み合わせたバランス型も初心者向きです。

Q:途中でやめられる?

A:つみたてNISAは、いつでも解約OK。iDeCoは途中で積み立てを停止できますが、引き出せるのは60歳以降。その間も手数料がかかり続けるので、注意が必要です。

●教えてくれた人
【横山光昭さん】

家計再生コンサルタント。マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、1万人以上の赤字家計を再生。『遊んでいても勝手に貯まる ほったらかし貯金術』
(永岡書店刊)など著書多数

<イラスト/山村真代 取材・文/ESSE編集部>