子ども服ブランドの倒産、店舗数の割に知名度が上がらなかったワケ
その後、スケールメリットを求めてショッピングモールへの出店を続け、事業を拡大。05年には、25店だった店舗数は18年には98店まで増加。売上高も19年1月期には年売上高約81億円を計上するまでに至った。
さらに近年は女児向け商品が大半を占めていたこともあり、男児の親には知名度は上がらなかった。ファンであった顧客でさえも子どもの成長により数年で店から離れるという子ども服特有の悩みもあった。
さらに、安くもなく高くもない中間価格帯は、普段着にはぜいたくだが贈答品には物足りないという認識を持たれていた。
店舗を増やすことで17年までは右肩上がりの売り上げを続けていたものの、その後は横ばいを維持するのが精いっぱい。収益面をみても店舗数を伸ばしているさなかの13年には円安が進み、さらに、中国での人件費高騰などから原価率は円高時に比べ5割増しとなったことで利益は減少。最新期の1店舗の年間収益は平均13万円、店舗がひと月に上げる収益は1万円程度だった。
経営は銀行からの資金調達を繰り返すことでなんとか回っていた。しかし、直近2年は資金調達も計画通りとはいかず、資金繰りは綱渡り状態が続いたことから事業継続を断念し、6月30日に大阪地裁へ自己破産を申請することとなった。
(帝国データバンク情報部)
<企業概要>
◇マザウェイズ・ジャパン(株)
住所:大阪市中央区南久宝寺町1―5―7
代表:根来豊氏
資本金:1000万円
年売上高:約81億3100万円(19年1月期)
負債:約59億6000万円
