『ドラゴンボール』筆者が勝手にプーアルの気持ちになって綴る「ヤムチャ様伝説」
みなさんはマンガ『ドラゴンボール』において、誰が“純粋な地球人最強の戦士"かはもちろんご存知ですよね?
え? もしかしてあの額に第三の目がある丸刈りさんだと思ってました? いえいえ、違いますよ。だってあの人、三つ目の時点で“純粋な地球人"じゃないじゃないですか。
え? もしかしてあの額にお灸の跡が6つある丸刈り君だと思ってました? いえいえ、違いますよ。だってあの人、鼻ないじゃないですか。“純粋な地球人"じゃないじゃないですか。
そうですよー! “純粋な地球人最強の戦士"と言えば、『ドラゴンボール』随一のヘアスタイルチェンジ回数を誇るイケメンキャラ、ヤムチャ様に決まってるじゃないですかぁぁ♪ そこらへんの毛のない人たちと一緒にしないでくださいよぉぉ。
ということで、“純粋な地球人最強の戦士"ヤムチャ様の輝かしい栄光の数々を振り返っていきたいと思うんです。
●ヤムチャ様と悟空さんは「ほとんど互角」!
ちょっ! 誰です!?
今、「天下一武道会の万年1回戦ボーイ」とか「“砂漠の狼"改め“噛ませ犬"」とか「基本無敵(※名前のないザコキャラ戦に限る)」とかコソコソ言ってたのは!?
陰口叩いたそこのあなた、知らないんですか!? ヤムチャ様はあの最強主人公・孫悟空さんと「ほとんど互角」(byヤムチャ様)だった時期があるほどの武人なんですよ!?
(※レッドリボン軍編にてヤムチャさんは、悟空と自分の力量について「ちょっと前まではほとんど互角だったのになぁ」と語っておられました)
え!? いつ互角だったかって!? あなたモグリですか!? 『ドラゴンボール』読んだことないんですか!? 最初の悟空さんのライバルがヤムチャ様じゃないですか!! 悟空さんのライバルキャラの元祖は、あの三つ目丸刈りさんでも緑触覚さんでも、ましてやあのツンツンツンデレ王子でもないですよ!? ヤムチャ様ですよ!!
一番最初のヤムチャ様VS悟空さんの戦いを思い出してくださいよぉ! まず「きさまらそんなに天国を旅行したいのか」(byヤムチャ様)っていうウィットに富んだセリフを言い放ったあの戦いですよ!
あ、ちなみにこのセリフは、自分の勝利を確信しているヤムチャ様が「お前を殺してしまうぞ」的なニュアンスを“天国を旅行"と表現することで、武人としての余裕とオサレ感を醸し出したのは言うまでもないですよ!?
そしていざ戦闘が始まって、ご存知ヤムチャ様の代名詞的必殺技「狼牙風風拳」を繰り出すわけです。覚えてますか、そのときのヤムチャ様の背後には、超凶暴そうでカッコいい狼の姿が描かれるんですよ!? あの鳥山明先生の画力で描かれた狼がどれだけクールジャパンかわかりますよね!? ね!? 鳥山先生の本気ですよ、本気明ですよ、ヤムチャ様のためだけの本気明からの本気狼ですよ!?
もうその「狼牙風風拳」をくらったら、そりゃあの悟空さん(※腹ペコで極端に弱くなっていた)も大ダメージですよぉぉ!
まぁ、その後に悟空さん(※腹ペコでリキがまったく出なかった)の「ジャン拳 チョキ」を喰らってしまい、勝負がつかないまま退却することになるんですが、あの悟空さん(※腹ペコで戦闘力だだ下がりだった)と互角の勝負を繰り広げたのは紛れもない事実ですからね。
ちょちょ!? 誰!? 「腹いっぱいになった悟空には一切歯が立たなかった」って言ったの!?
それちょっと違いますよ!? 「歯が立たなかった」じゃなくて「前歯1本折られた」でしょ! すごくないですか、あの宇宙最強の孫悟空さん(※満腹フルパワー状態)と戦って、前歯1本ですんでるんですよ!?
他にいますか!? 全力の悟空さんと戦って、前歯1本失うだけですんだ敵なんて、他にいますか!? 緑触覚さんもツンツンツンデレ王子も宇宙の帝王を名乗るチビっ子も、みんな死なないまでも満身創痍で敗北してるんですよ!? でもヤムチャ様は前歯1本!!!! しかも直後に手鏡で前歯が折れていることを確認する余裕すらあったのですよ!? 格が違いますよ、格が!!
それに、悟空さんには勝利できませんでしたが、その後は連戦連勝ですからね。
(※少女チチにマジ切れして頭ぶん殴って勝利。)
(※ウサギ団を後ろから不意打ちで攻撃して勝利。)
(※第21回・天下一武道会の予選を勝ち抜き。でも原作マンガではその描写は省略。)
●天下一武道会、ヤムチャ様は“実質準優勝"

そして迎えた第21回・天下一武道会の本戦! ヤムチャ様の目標は準優勝です!!(キリッ)
え、そうですよ? 最初から優勝は狙ってませんでしたよ? だってヤムチャ様本人が、クリリンさんの予選の戦いぶりを見て「準優勝も危ねぇな」とおっしゃっていたので、間違いないかと! え、何か問題でも? だって優勝予想は宇宙最強の悟空さんでしたから、そりゃ狙うは準優勝ですよ。
謙虚な姿勢こそがナイスガイたる所以ですよね?
ていうか、大人の男っていうのは、ただ去勢張ってればいいわけじゃないですよね? 自分の実力を冷静に客観視して、自分のやれることだけを粛々とやるのが大人の男ってもんですよね? 自分の実力もわきまえずに「絶対優勝するぜ!」なんて言うような中二病患者じゃないんですよ、ヤムチャ様は。
そんな大人な男、ヤムチャ様の1回戦のお相手は、ジャッキー・チュンこと亀仙人様です。
…………結果は残念ながら敗北でしたが、これは不運としか言いようがないんじゃないでしょうか? だってこの大会の優勝者と1回戦で当たってしまったんですよ? クジ運が悪かったとしか言いようがないですよ、そりゃ「狼牙風風拳」をあっさりかわされて、亀仙人様の素振りで巻き起こった突風で場外敗けしちゃうのも無理ないですよ。
でもきっと、亀仙人様はこう思っていたに違いないんです。「この男、やりおる。ヘタに触れば持ってかれるぞい」(byプーアルさん予想)と。
あの正念場のヤムチャ様の底力を恐れたんでしょうね。だから、あえて最後は距離を詰めずに、風で吹っ飛ばしたに違いないです。ですから“ヤムチャ様に触れずに倒した"のではなく、“ヤムチャ様を倒すためには触れることができなかった"のではないかと。
そうやって考えると、ヤムチャ様はある意味、準優勝だったとも言えるのではないでしょうか? だって優勝者の亀仙人様にそこまでの脅威を感じさせたわけですからねぇ。
トーナメントのクジ運次第では、亀仙人様が悟空さんやクリリンさんのような強敵を倒しながら勝ち上がっていき、決勝戦でヤムチャ様と戦うという可能性だってあったわけですからねぇ。
ほぁ〜、ほぁ〜、さすがです〜、ヤムチャ様ぁ〜。
そうやって考えると、この大会でヤムチャ様は“実質準優勝"と言ってしまっていいんじゃないでしょうか。ねぇ、みなさん?
ちょちょちょちょ!? 誰です!? 今、「万年1回戦ボーイ伝説の始まりやで」とか言ったの!?
※編集部注※
本コラムは筆者がプーアルさんになりきって勝手に創作したものですので、原作ファンのみなさま、どうかご容赦くださいませ。
(文・A4studio昌谷大介)
