1871年に初版が発行された「Adams' Synchronological Chart」は、21枚のパネルをつなげると7メートルもの巨大なタイムラインになるという書籍です。7メートルにもなるタイムラインには、原始的な世界の歴史が始まったとされる紀元前4000年から19世紀終わりまでの歴史が一挙にまとめられているのですが、その全貌がインターネット上で公開されており、誰でも無料で閲覧可能になっています。

Composite: Adams' Synchronological Chart. - David Rumsey Historical Map Collection

http://www.davidrumsey.com/luna/servlet/detail/RUMSEY~8~1~226099~5505934:Composite--Adams--Synchronological-

上記URLを開くと、ページの真ん中に横に長い1枚の書物が表示されていて、これがAdams' Synchronological Chartになります。



ズームすると、上部にイラスト付で当時の出来事を説明していて、下部に色分けされた主要国家のタイムラインが表示されているのがわかります。



限界までズームすると文字の1つ1つまでハッキリと読みとることが可能。



これは西暦400年くらいからのタイムライン。ググッとズームして……



試しに5世紀ごろのイギリスのタイムラインを見てみます。イギリスを支配していたローマ人は、スコットランド地方に居住していたピクト人の攻撃を受け、426年にイギリスから撤退したとのこと。その後ピクト人はアングロ・サクソンによって吸収され、ケント、ウェールズ、サセックス、エセックスといったさまざまな小国家が誕生していく様子がタイムラインからわかるというわけです。



これは、紀元前4004年ごろのイラスト。聖書の記述をもとに天地創造までの時間を計算したアッシャーの年表によると、天地創造は紀元前4004年に行われたと結論づけられています。イラストはアダムとイブが木の下にたたずむ様子が描かれています。



紀元前1900年から1700年のタイムラインをズームアップすると、ギザの大スフィンクスとピラミッドが描かれていました。ギザの大スフィンクスの横には「頭頂から胸までの高さが56ft(約17m)で、全長が128ft(約40m)」と記載されており、2015年時点で公開されている全高や全長と違う数値になっているのも興味深いところ。



これは西暦0年から200年の部分を見たところ。イエス・キリストが十字架にはりつけになっているイラストが描かれており、英語がわからなくてもイラストから大体何がおこったか理解できます。



これは最後にあたる19世紀のタイムライン。イラストには船や煙をはく機関車が描かれていて、イングランドのタイムラインが「VICTORIA(ビクトリア朝)」になっていることから「あ、産業革命が起きたんだな」ということが理解できます。



タイムラインは19世紀で終わりですが、その他にもアメリカで起こった歴史的なイベントを時系列でまとめてあったり……



アメリカの歴代大統領を肖像画付で載せていたり、ずーっと見ていても全く飽きません。ちなみに、左からジェームズ・ブキャナン第15代大統領、エイブラハム・リンカーン第16代大統領、アンドリュー・ジョンソン第17代大統領です。



インターネットで公開されているAdams' Synchronological Chartは、最初から最後まで見ると、とてつもないくらいの時間がかかります。ちょっと暇な時に眺めていると、知らないうちに時間が経過していることがあるので、時間に気をつけて見るのがよさそうです。