まるか食品は全商品の生産、販売を休止中

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虫混入騒動に揺れるまるか食品(群馬県伊勢崎市)は「ペヤング ソースやきそば」など全商品の生産、販売を休止中だ。

ネットを中心に同社への批判が相次いでいたが、流通業界からは問題のない商品まで回収することを疑問視する声が上がり、有名人の中からも「ペヤング」擁護の論陣を張る人も出てきた。

「無くなることの方が大問題」

全商品の生産自粛、販売休止が発表された翌日にあたる2014年12月12日、朝日新聞によると、全国約220社の中小スーパーが加盟するシジシージャパンの堀内淳弘代表兼社長は「マスコミの取り上げ方はおかしい」「面白おかしく取り上げ過ぎでないか」と話したという。

「全部廃棄ですから、もったいない」とも語り、健康被害を訴える人がいないことを踏まえ、「命に関わるもの、健康に影響あるもの、健康被害のないもの、に分けて考えて欲しい」と訴えた。

有名人からもペヤングの早期再開を望む声は多い。放送作家の鈴木おさむさんは「今、心から思うこと、それは『ペヤング、がんばれ!』です」と4日、一部商品の自主回収が決まった段階でブログに書いている。飲食店オーナーである立場から「他人事ではない」そうだ。

「今、調査中とのことで、あれが事実なのかどうかは分かりませんが...」とした上で、「ここ数年、飲食業で働くバイトが店内でやったイタズラをツイッターにアップしたり、そんなたった一人のおふざけで店がつぶれたりしています」とツイッターで拡散される影響力の大きさを懸念している。

お笑いコンビ「COWCOW」の善しさんは「ほんまのカップ焼きそば好きから言うたら虫如きで文句言わへんよー。むしろ無くなることの方が大問題」と熱狂的なファンとして擁護を展開する。

「ずっと愛してきたカップ焼きそばのペヤングだからこそ今回の件で嫌いになったり叩いたりはしないってこと。僕は今後も食べ続ける」と宣言。あるフォロワーが過去にも虫が入っていたと指摘し「臭いものには蓋のお考えですか?」と非難すると、「臭いものにはお湯入れて蓋をして3分待って食べますよ」と返すほどだ。

同社には励ましの電話も

ネット上にも「無性にペヤングが食べたい」「何がなんでもペヤング食べたい」「早く食べたい〜」というファンたちの書き込みが相次ぐ。ネットオークションでは小売価格の2倍以上がつく場合もあり、高騰している。

まるか食品広報によると、「早く再開してほしい」といった内容の励ましの電話がすでに複数件寄せられているという。ただ、現在は返品対応に追われながら、工場や設備の清掃、メンテナンスを進めている段階だ。生産や販売再開の見通しは立っていないという。

一方で、「ペヤング好きだからちゃんと原因究明して改善できたら復活して欲しいなあ」「これを機に改善策や予防策を練って、また再び販売開始してほしいです!」としっかり態勢を整えてから再開してほしいという声もある。