【米国はこう見ている】田中将大にとっても大きな補強 ヤンキースがストーブリーグでついに“始動”
中継ぎ左腕ミラー、ジーターの後継者グレゴリウスを獲得
今オフ、目立った補強をしていなかったヤンキースが5日(日本時間6日)、ついに動き出した。
ドジャース、アストロズらと最後まで争奪戦になっていたフリーエージェント(FA)の中継ぎ左腕アンドリュー・ミラーを4年3600万ドル(約43億6000万円)で獲得。さらに、今季限りで引退したデレク・ジーター内野手の後継者として、遊撃手のディディ・グレゴリウスを三角トレードで補強した。ともに、田中将大投手にとっては心強い存在となりそうだ。
オリオールズからFAとなっていたミラーは、当初からヤンキースの最大のターゲットの1人とされていた。2012年にレッドソックスで本格的に中継ぎに転向し、今季まで3年間で計163試合に登板。防御率は3.35、2.64、2.02と年々、向上している。特に、今季は73試合に登板とフル回転。シーズン途中にレッドソックスからオリオールズにトレード移籍し、地区優勝に大きく貢献した。
ヤンキースからはクローザーのデビッド・ロバートソンがFAとなったが、米メディアはこれで再契約への動きは弱まると見ている。今季、セットアッパーとしてブレークしたデリン・ベタンセス、そしてミラーのどちらもクローザーを務めることが可能と見られているからだ。左腕不足に苦しんでいたヤンキースだけに、ブルペンの安定感は格段に増す。ポイントを抑えた補強となった。
また、グレゴリウスはタイガースを含めた三角トレードでダイヤモンドバックスから獲得。ヤンキースには守備のスペシャリストのブレンダン・ライアンもいるが、米国内では、グレゴリウスの補強で最大の懸案事項となっていたジーターの穴は埋まるとの見方が強い。
2人の補強は田中の白星に直結する?
ヤンキースはタイガースに先発右腕のシェーン・グリーンを放出。ダイヤモンドバックスは左腕ロビー・レイとマイナーの1選手をタイガースから獲得した。
オランダ・アムステルダム出身のグレゴリウスは守備力に定評のある有望株。2012年にメジャーデビューを果たしたばかりの24歳だ。ジーターが引退し、一からショートのイメージを作り上げたいヤンキースとしては、グレゴリウスのようにキャリアの少ない選手はうってつけと言えるかもしれない。
ヤンキースの伝説的なキャプテンの穴を埋めるのは至難の業。しかし、今季のジーターは守備で足を引っ張る場面も多かっただけに、大きな補強となる可能性が高い。
興味深いのは、ファンからたたかれることの多いヤンキースの補強が、今回は支持されているということ。ESPNのアンケートでは、ミラーの補強を支持する人が70%もいる。グレゴリウスの補強を支持する人は55パーセントとなっているが、「誰だか分からない」と答えた人も30%もおり、不支持は15パーセントのみだ。
ブルペンとセンターラインの補強は、先発投手にとって大きな意味を持つ。田中の勝ち星にも直結する可能性が高い。
ヤンキースはさらにFA史上最大の目玉となっているマックス・シャーザー投手の獲得にも動いているとされている。グリーンの放出で、黒田博樹投手と再契約に本腰を入れる可能性も出てきた。ここまでは来季の戦いを不安視する声が多かったが、ストーブリーグでの大逆転もあるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count

