ネット上で賛同者を募って資金援助を広く募るクラウドファンディングが広がりを見せつつあり、KickstarterIndiegogo、そして日本でもCAMPFIREREADYFOR?といったサービスが運営されていますが、国内の分裂から世界の国々を巻き込む様相すら見せつつあるウクライナでは、反ロシア派の陣営がロシアとの国境を監視するためのドローン配備の費用をなんとクラウドファンディングで募集し、さらには実際に目標額に達するという事態が起こっています。

Перший народний безпілотник | Народний проект

http://www.narodniy.org.ua/bpla/

Ukrainians Crowdfund 'People's Drone' to Patrol Russian Border | Business | The Moscow Times

http://www.themoscowtimes.com/business/article/ukrainians-crowdfund-peoples-drone-to-patrol-russian-border/502703.html

このクラウドファンディングが行われたのは、「People Project」という意味の名前を持つサイト「Народний проект」で、目標額の41万8780グリブナ(約3万5700ドル・363万円)に対し、42万6579グリブナ(約3万6400ドル・369万円)という資金を集めることに成功しました。



掲載されているドローンのイメージ画像はこんな感じ。詳細を確認することはできませんが、ページ内の記載から連続飛行可能時間は1時間、航続距離25km、最高時速は120km/hという性能を持っていることが明らかとなっています。



プロジェクトによると、このドローン導入のメリットは

・高精度なターゲット捕捉

・飛行中に火器の使用が可能

・高い可搬性で迅速な展開が可能

・低可視性:低騒音、省サイズ

・低脆弱性:防衛能力を装備

・総合的に低コスト、高いコストパフォーマンス

だとのこと。

集められた資金は、ロシアとの国境防衛における監視活動に投入されるドローンの調達に用いられるとのことですが、運用を拡充させるためには初期投入として最低でも10機のドローンを配備し、さらに数百機規模の「ドローン部隊」を構成する必要があるとしています。

今回投入される予定のドローンは、最新鋭の軍用ドローンに比較すると性能は劣るとのことですが、このクラウドファンディングの主催者は「あらゆる面で『完璧な装備品』とはいえないが、高い性能を備えるドローンを新たに開発する資金や時間を持たないため、この機体を導入することで早急な配備が可能になる」と語っています。

軍事に関する情報誌「Jane's Defense Weekly」によると、ウクライナと国境を接する超大国ロシアの軍事予算は2013年度で689億ドル(約7兆円)であるのに対し、ウクライナ軍の予算は19億ドル(約192億円)とケタ違いとなっているという現状で、5月末には別のプロジェクト「Support the Ukrainian Army(ウクライナ軍をサポートしよう)」で1億2640万グリブナ(約1070万ドル・11億円)の援助を呼びかけたところです。

まだまだウクライナの状況は良くないと見られ、このサイトでは、実際の歩兵部隊や狙撃部隊のための予算を呼びかける試みが継続されています。

Народний проект | регіональний фонд благочестя

http://www.narodniy.org.ua/