ザッケローニ「課題に応えてくれた」アイスランド戦の日本の収穫
24日大阪長居スタジアムで国際親善試合キリンチャレンジ杯が開かれ日本代表はアイスランドと対戦した。日本代表は開始わずか2分、左サイドを突破した槙野智章(浦和レッズ)のクロスを前田遼一が頭で合わせ先制。その後はやや攻めあぐむものの、田中順也(柏レイソル)中村憲剛(川崎フロンターレ)が投入された後半は流れを引き戻し、後半8分には中村のスルーパスを受けた藤本淳吾(名古屋グランパス)が技ありのループシュートで2点目、後半34分には中村のFKに合わせた槙野がこぼれ球を倒れこみながら蹴りこみ3点目をあげた。ロスタイムに槙野のファウルでPKを与えたものの日本代表は3−1で快勝した。
クラブチームとは異なり、圧倒的に全体練習時間が少ない代表にとっては統一した意思を持ってプレー出来るかが生命線となる。そのためには少しでも連係を高める必要があるが最終予選に向けて日本代表にはさほど時間がない。29日のウズベキスタン戦を終えると6月3日の最終予選に直行しなければならない。
久保裕也(京都サンガFC)や柴崎岳(鹿島アントラーズ)と言った新しい選手を召集しながら「若手は試合には起用しない」とザッケローニ監督が明言したのもチームのディシプリンと緊急性を優先したからであり、この試合は本田、香川、長谷部、長友など主力の穴に「すぐに誰がハマるのか?」という現実的な選考試合であった。「ゲーム内容より、個の力を見たい。」監督自身が戦前に語ったように格下アイスランド相手に内容的には物足りないものがあったものの、そういう意味で前半の停滞した流れを変えた中村と田中の2人はきっちり役割を果たしたと言えそうだ。藤本も1ゴールを決めしっかりとアピールしている。
一方で印象として地味ではあったが、ボランチの増田誓志(鹿島アントラーズ)のフル出場もザッケローニ監督の期待の表れだったと言えよう。前線の選手は前田を除いて入れ替えたが、増田はフル出場。本田、香川のバックアップも必要だが、なにより日本の心臓であるボランチ遠藤の代役はまだ見つかっていないのが現状だ。「自分に高い評価はしていない」と振り返った増田だが、ザッケローニ監督は「運動量も多く、全体をカバー出来る選手」と述べている。
GK西川、また遠藤、前田を除いてもう一人のフル出場は槙野。ドイツで出場機会に恵まれず浦和レッズにレンタルで戻ってきたが、「及第点以上」とザッケローニ監督も語った通り、アグレッシブな姿勢は先発メンバーの中でも際立っていた。29日の3次予選最終戦ウズベキスタン戦は最終予選に向けて新戦力を試すことの出来る最後の試合となる。そのメンバーは本日25日、発表される。(編集担当:田村和彦)
