左から関口博美さん、横山光昭さん(写真提供:小学館)

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納豆や缶詰、調味料などの食料品、電気料金…2026年6月も値上げラッシュによる家計への圧迫が続いています。物価高時代かつ人生100年時代の今、老後資金をどう増やしたらよいか悩む方も多いのではないでしょうか。そのようななか、夫婦でファイナンシャルプランナーとして活躍する横山光昭さんと関口博美さんは「『おふたりさま』(充実して暮らす夫婦)は、これまで以上にお金のあり方を工夫する必要がある」と語ります。今回は、お二人の著書『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』より一部を抜粋してお届けします。

【図】食費のムダを減らす!「週予算」で管理する方法

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節約は「暮らしの創意工夫」の成果である

ここで、我慢や苦労をほとんど伴わない「支出削減テクニック」をいくつか紹介します。

いずれも読者の皆さんが実践するかどうかは別として、無料の料金シミュレーションだけでもやってみる価値があるものばかりです。

まずは大きな削減につながりやすい固定費の一つである「通信費」について。大手キャリアのスマホを使っているなら、「格安スマホ」に乗り換えるだけで1台あたり5000〜6000円ほど削減できます。

格安スマホの料金は通信量により変わります。メールやLINE、ネット検索などが中心で、あまり動画を見ない人に一般的な3GB(ギガバイト)程度のプランなら、月額1000円以内の契約も可能です(通話料は別)。

通話が多い方なら、5分かけ放題、10分かけ放題のオプションを月額数百円程度で追加する手もあります。大手キャリアとさして遜色ないサービスを受けられ、通信費は半額以下になるケースがほとんどです。

私たちのもとを訪れる相談者も「やってよかった」と一様に口をそろえます。

ご年配の方は格安スマホに「安かろう悪かろう」のイメージがあるかもしれません。ですが、長年使っている私たち家族の意見を申せば、何ら不都合はありません。わが家は家族全員が格安スマホを使用し、通信費は合計8000円台で済んでいます。

水道光熱費や食費をムラなく削減する

「変動費」にも具体的な削減のコツがあります。

原油高や円安、インフレの影響で水道光熱費の負担はますます大きくなりました。電気やガス、水道代など、前年と同じ使用量なのに請求額が高くなり、驚かれる方も多いでしょう。


『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(著:横山光昭、関口博美/小学館)

ここでFさん(64歳)のケースを紹介します。雇用延長で働くFさんは、65歳の定年時に退職一時金を受け取る予定です。妻もパートで日中は不在のため、電気料金は夜間帯に割り引かれるプランにしていました。洗濯は夜間に風呂の残り湯も使って行います。

ところが、時間をかけてタオルだけ、下着だけ、トップスだけ、ボトムスだけと細かくわけて洗濯。電気代も水道代も高くなり、水道光熱費は月額5万6000円に膨らんでいました。

対策は明確!

対策は明確。洗濯回数を減らすに尽きます。どうしてもまとめ洗いに抵抗があるなら、風呂などの残り水で簡単に予備洗いしてはいかがでしょうか。まとめて洗濯すれば、確実に電気代も水道代も削減できます。

このほか、シャワーヘッドを節水タイプに換えるだけで、水道代、ガス代とも安くなります。蛍光灯や電球を、よく使う部屋だけでもLED照明に換えると電気代も節約できます。契約プランの見直しによる効果も期待できます。

電気やガス、通信費などは、ネット上でさまざまな無料の料金シミュレーションが可能です。

すぐに変更するつもりはなくても、どんなプランを使えばどの程度安くなるのか、把握しておいて損はありません。

1週間で予算管理する方式でムダ減らし

食費は、1週間の予算を決めて管理する方式をおすすめしています。給料日の直後は贅沢、給料日の直前は節約というムラが防げるからです。

やり方は簡単。まずは毎月の食費を大雑把に算出しましょう。それを5週間で割った金額を1週間の予算にします。5週目の予算は、2〜3日分余る計画です(図参照)。

毎週決まった曜日に決まった金額を予算として財布に入れ(またはプリペイドカードやアプリにチャージ)、翌週の同じ曜日にその予算を更新します。使い残しは翌週、好きに使うもよし、貯金に回すもよし。足りなければ翌週の予算から前借りします。

日用品代も同様に週予算で管理すると、ムダが減り、安定しやすくなります。食費や日用品代の安定は、支出全体の安定につながります。ぜひ一度、お試しください。

※本稿は、『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)の一部を再編集したものです。