【広島・床田寛樹投手コラム】持丸とのバッテリーは配球の驚きもあり「楽しい」 交流戦は「王道配球で」
プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」が26日に開幕する。広島・床田寛樹投手(31)が、自身の野球論を語るコラム「床田の流儀」の2回目は「交流戦」がテーマ。パ・リーグとの対戦では“王道攻め”から入り、自身の引き出しを駆使するイメージを思い浮かべた。また、過去に成功した駆け引きの一端も、思い出を交えながら語った。今回は、交流戦の思い出を交えながら、駆け引きについても話していきます。
交流戦の思い出は2つあります。一番は、8回1失点で勝利投手となった23年6月9日のロッテ戦です。その日は、夕方に娘が生まれて、初めて拓也(16年ドラフトの同期入団で現ヤクルト)と同期リレーができた試合だったので、特に覚えています。当日は、試合どころではなく、ウオーミングアップのギリギリまで携帯を見ていました。試合開始の1時間半前になって妻から「生まれた。頑張れ」と連絡が来たので、勝てて良かったです。
もう一つは、22年5月31日の日本ハム戦です。相手の加藤投手も調子が良くて、両チーム点が入らない中、マウンド上である考えが浮かびました。7回2死から7番打者に回ってきた場面。次が投手の加藤選手だったこともあり、“これで二塁打でも打たれて、得点圏に走者が進めば、代打を出してくるんじゃないか”と思ったのです。そしたら、7番・谷内選手に二塁打を打たれて、2死二塁となり、本当に代打が出てきました。ここで三振を取れば流れが来ると思い、渾身(こんしん)の直球で今川選手を三振に斬ってしのぐと、8回に味方が点を取って1―0で勝利。初めて、自分のイメージした通りに試合が動いて、うまいこといったので、気持ち良かったです。
試合中は、駆け引きを含めて、いろいろなことを考えますが、うまくいくことは多くありません。きょう26日からの交流戦で意識するのは、王道の配球でいつも通り投げること。打者1巡目は自分の投球スタイルで投げて、どういう反応をしてくるのかを見た上で、2巡目で対策していこうと思います。まずは、自分のスタイルをぶつけていきます。
打席に立てば、基本は真っすぐを狙いたいと思います。パ・リーグの投手は、本当に真っすぐが強くて、どんどん押してくるなと感じています。普段、対戦しない投手の球を打席で見られるのは楽しみです。
最近は、持丸とバッテリーを組む機会が増えています。配球も“ここでこれをいくんだ”というのもあるので、楽しいです。こういう球を使った方がいいのかなと思っても、今は持丸に合わせて、何も言わずにやっています。最初は打たれても、抑えても勉強。彼の考えを尊重しながら、コミュニケーションを取って、信頼関係を築いていきたいと思っています。 (広島カープ投手)
【ロッテ戦先陣、3年前再現へ】
○…交流戦でも“開幕投手”を任された床田は、ロッテ戦(マツダ)先発に備えて本拠地で調整した。同カードは過去3試合に先発し、1勝1敗ながら防御率1.71と安定。長女誕生のメモリアルデーとなった前回23年6月9日は、敵地で8回を4安打1失点に抑えて勝利投手になっただけに「良いイメージで入れるんじゃないかと思う」と気合を入れた。直近4年間の交流戦はいずれも2勝1敗と勝ち越しており「相手に合わせず、自分のボールを投げることが大事。最少失点で粘れるように頑張りたい」と力を込めた。

