若隆景が首位並んだ!3敗対決制し自力V復活、25場所ぶり賜杯なら史上3位ブランク
◇大相撲夏場所14日目(2026年5月23日 両国国技館)
単独首位だった大関・霧島が伯乃富士に寄り倒されて3敗に後退。小結・若隆景が琴栄峰との3敗同士の一番を押し出しで制し、トップに並んだ。千秋楽は霧島が宇良、22年春場所以来25場所ぶりの優勝を目指す若隆景は藤凌駕と対戦。2人とも勝てば優勝決定戦となる。4敗の義ノ富士、伯乃富士、宇良、琴栄峰、藤凌駕の平幕5人にも優勝の可能性が残る混戦となった。
東支度部屋のテレビ越しに結びの結果を確認すると、険しかった若隆景の表情がさらにこわばった。霧島が敗れ14日目にして首位に並び、自力優勝が復活。「一生懸命相撲を取ります」と力強く話し、足早に国技館を後にした。
初顔の琴栄峰戦。百戦錬磨の31歳は自分の相撲に徹し切った。「下からしっかり自分の相撲を取り切ろうと思った」。相手の張り手にも動じず踏み込むと左おっつけで相手を浮かし、後は走るだけ。わずか1秒9で片付けて満足そうに手刀を切った。「下から速い相撲を取れた。しっかり集中して土俵に上がれた」
初優勝は22年春場所。その後は大関にも手が届きかけたが、ケガなどに泣かされた4年間だった。春場所中に右肘を痛めた影響で春巡業は全休。関取衆と稽古を再開したのも場所直前だったが、連日究極の集中力と気力で克服。元幕下・若信夫の父・大波政志さんは「初日の感じだと15日間持つかなと思っていたが、力を出し切っている。まだまだ本人もこのままで終われないという気持ちは持っている」と明かす。25場所ぶりに賜杯を抱けば史上3番目のブランクVとなる。「あと一番。しっかり自分の相撲を取っていきたい」。ぶれることなく我が道を追い続ける男には自信がみなぎっていた。
