不妊治療を希望する女性の9割がビタミンD不足…調査の団体「紫外線を避ける生活習慣などが関係の可能性」
不妊治療を希望する女性の約9割でビタミンDが足りていなかったとする調査結果を、不妊治療クリニックでつくる一般社団法人「JI(ジ)SART(スアート)」のチームがまとめた。
ビタミンD不足は近年、生殖機能に影響を与える可能性が指摘されており、チームは「妊娠への影響を詳しく調べる必要がある」としている。
ビタミンDは魚などの食事で摂取できるほか、日光を浴びることで体内で生成される。日本内分泌学会などが定めた指針では、血液1ミリ・リットルあたりのビタミンD濃度が30ナノ・グラム未満で不足している状態と判定される。
チームは、同法人に加盟する全国のクリニックのうち10施設で2015〜24年、初診患者の診療データを収集。血液中のビタミンD濃度の記録があった女性(20〜53歳)1万7261人を分析した結果、全体の89%が不足していた。体格指数(BMI)が高い人ほど足りない傾向もみられた。
チームの羽原俊宏・同法人副理事長(岡山二人クリニック理事長)は「紫外線を避ける生活習慣などが、ビタミンD不足に関係している可能性がある。今後は妊娠率との関係も調べたい」と話す。
橘大介・大阪公立大教授(女性生涯医学)の話「不妊治療を希望する人のビタミンD不足の実態を大規模調査で確かめた点に意義がある。ビタミンD不足は骨粗しょう症などのリスクも高めるため、若いうちからバランスの良い食事をしたり、日光を浴びたりするよう心がけてほしい」
