<大相撲五月場所>◇六日目◇15日◇東京・両国国技館

【映像】珍事→希少幕が出現(実際の様子)

 三段目の取組で4分を超える激闘を繰り広げた一番があった。決着がつかず“2番後取直し”となる珍事があり、レアな幕とともに「マニア歓喜」「久しぶりにみた」と反響を呼んだ。

 三段目七十一枚目・出羽城(出羽海)と三段目七十三枚目・旭大海(大島)の一番。立ち合い手を出して当たった旭大海は、その後も突っ張りを連発するが、現役最重量252キロの出羽城は微動だにせず。体重155.4キロの旭大海は頭をつけて攻めあぐね、しだいに息を上げて苦しそうな表情を浮かべ始めた。体重差約100キロの両者は土俵中央でこう着状態となり、館内からは奮起を促す拍手が沸き起こった。

 旭大海は何度か力を振り絞って前に出るも、土俵際で押し返す重たい出羽城。一進一退の攻防が続き、4分を超えたところで審判長が手を挙げ、すかさず行司の木村勝之介が両力士を止めに入った。珍しい事態に勝之介は審判に繰り返し確認したのち、「双方とも取り疲れましたるゆえ、2番後取直しにございます」と説明、さらに呼出が土俵上で「二番後 取直し」と書かれた幕を掲げた。客席からは大きな拍手が湧き起こった。

出羽ノ城は再び“珍事”を経験

 十両以上の取組では長時間に及んだ際、“水入り”で一時中断するが、幕下以下では水を入れず2番後の取直しとなる。中断前と同じ体勢を維持する水入りと異なり、取直しのため立ち合いから再度取組を行う。直近では今年一月場所の九日目で幕下十四枚目・琴拳龍(佐渡ケ嶽)と幕下十四枚目・栃武蔵(春日野)、十一日目で序二段三十六枚目・新屋敷(大嶽)と序二段三十五枚目・出羽ノ城(出羽海)が2番後取直しとなっており、出羽ノ城は再び“珍事”を経験することとなった。

 久々の2番後取直しに、視聴者も「初めてみた!」「レアなの見た」「久しぶりにみた」「まあまあレアな幕」「水入りがないから取り直し」「取り直しマニア歓喜」と騒然となっていた。

 なおその後の取直しの一番では、再び頭をつけて前に出た旭大海が攻め切り、押し出しを決めて勝利した。勝った旭大海は2勝目を挙げ、敗れた出羽城は2敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)