世界で唯一の「海」をテーマにしたディズニーパーク、東京ディズニーシーは2026年4月15日に開園25周年を迎えました。アニバーサリーイベント「スパークリング・ジュビリー」の開幕とともに、テーマカラーの「ジュビリーブルー」がパークを鮮やかに彩っています。この「世界で唯一の海」が完成するまでには、1983年のランド開園直後から始まった「第2パーク構想」と、13年にわたる情熱の物語がありました 。
そして、2001年9月の東京ディズニーシー開業から、2024年の新エリア「ファンタジースプリングス」誕生へと至る25年の歩み。本記事では、 東京ディズニーシー開業前の貴重なコンセプトイメージや開業前の工事風景などからその誕生からの歩みを振り返り、25周年目を迎えて記念すべき1年を彩るイベント情報などを凝縮してお届けします。

「冒険とロマン」25年の歩みと未来への進化

東京ディズニーシーの歴史は、1983年の東京ディズニーランド開園直後まで遡ります。当時の高橋政知社長らが「ランドにはない魅力を」と掲げた第2パーク構想は、東京ディズニーランド5周年の記者発表で明かされました。

1983年東京ディズニーランド グランドオープニングの様子 ©Disney

第2パークをつくるにあたっては、東京ディズニーランドにはない魅力を備えながら、ディズニーの世界観を堪能できるパークをめざし走り出しました。

1992年、新たなコンセプトとしてディズニー社から提示されたのが「セブン・シーズ(7つの海)構想」。まわりを海に囲まれた日本ならでは「海」をテーマにしたパークに賛同が集まり、この方向で進むことになりました。

「東京ディズニーシー」イメージ Concept art only. 画像はイメージです。©Disney

世界で唯一、海をテーマにして「セブン・シーズ」を具体化

東京ディズニーシーのコンセプトを固める段階では、日本人のゲストが何度でも来園したくなるパークを目指すため、ディズニー社とオリエンタルランドで議論が交わされたそうです。

冒険色が強かった世界観は、ロマンを感じる世界観へと広がり、シンボルモチーフは冒険の出発点である「灯台」から、未来を想像させ“水の惑星・地球”を表現した「アクアスフィア」へとブラッシュアップされました。約5年という月日をかけていよいよ第2パークのコンセプトが完成。1997年11月には、事業概要とともに、正式名称「東京ディズニーシー」が発表されました。

「東京ディズニーシー」イメージ Concept art only. 画像はイメージです。©Disney

1998年10月に着工式が行われ、大規模な工事が約3年にもわたり行われました。“世界初”の新しいテーマパークとなる東京ディズニーシーは「海」をテーマにしています。水がパークの一部となり滞留しないようにするため、高低差を利用した設計となっています。

東京ディズニーシー 建設中の様子 ©Disney

同時に、あらゆる年齢層の人々が快適に過ごせることも重要で、充分な工夫や検討を重ね設計が行われました。

1998年 東京ディズニーシー着工式後の記者会見の様子 ©Disney

アートを描くように行われるテーマパークの建設

ディズニー社とのプロジェクトは、デザインの詳細化と建設が同時に進んでいったそうです。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのパークづくりでは、世界のディズニーテーマパークでも取り入れられている「ステージング」という手法が用いられ、机上のプランが現実と整合するかどうかを実際につくり上げながら実証していく作業だったといいます。

構想時のコンセプトアート Concept art only. 画像はイメージです。©Disney
完成したプロメテウス火山 ©Disney

コンセプトアートに非常に近いものが、実際に作りあがれれているのが良くわかります。その裏側では、元々は水のない場所に海を作るという、非常に大規模な工事が進まれました。

メディテレニアンハーバー 工事中の様子 ©Disney

東京ディズニーシーに入ってすぐの「メディテレーニアンハーバー」のモデルはイタリアのポルトフィーノという古きよきイタリアを感じさせる港町です。その街並みの外壁を模して、「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ®」の外壁にはルネサンス期の絵画様式「トロンプルイユ」の手法が取り入れられています。

こうした細部へのこだわりのひとつひとつを、ディズニー社と力を合わせて形にしていきました。

ポートディスカバリーは時空を超えた未来のマリーナで、こちらも多くの水に囲まれた場所です。

ポートディスカバリーのコンセプトアート Concept art only. 画像はイメージです。©Disney
ポートディスカバリー 工事中の様子 ©Disney

【参考記事】 東京ディズニーシー「アクアトピア」最後の夏【9/14終了】7/2からは“びしょ濡れ”バージョン実施、開業時からの25年の歴史に幕  https://tetsudo-ch.com/13027949.html

アメリカンウォーターフロントは、20世紀初頭のアメリカが舞台。ノスタルジーがあるニューヨークの港町風景がイメージされています。

アメリカンウォーターフロントのコンセプトアート Concept art only. 画像はイメージです。©Disney

港町や大きな船を作るという工事が進められました。

アメリカンウォーターフロント 工事中の様子 ©Disney
アメリカンウォーターフロントの風景 ©Disney

こちらも、元々は水のない場所だったにもかかわらず、当初のコンセプトイメージに沿った海沿いの港町が再現されているのがわかります。(画像:©Disney)

そしていよいよ、2001年9月に「東京ディズニーシー」が開園

こうして「第2パーク構想」から13年が経過した2001年9月4日に、東京ディズニーシーはグランドオープンしました。東京ディズニーリゾートに、「東京ディズニーランド」とは全く異なるコンセプトや魅力を持つ「東京ディズニーシー」が加わったことで、複数回来園するという相乗効果が生まれています。

2001年9月 東京ディズニーシーオープニング式典 ©Disney

東京ディズニーリゾートに、「東京ディズニーランド」とは全く異なるコンセプトや魅力を持つ「東京ディズニーシー」が加わったことで、複数回来園するという相乗効果が生まれています。

東京ディズニーシーは、開園後もゲストの満足を追求し、開園5周年前後には「レイジングスピリッツ」「タワー・オブ・テラー」などアトラクションが追加に。
また、ウォルト・ディズニーの目指した“ファミリー・エンターテイメント”の強化のためにディズニーキャラクターと会える「ミッキー&フレンズのグリーティングトレイル」「ヴィレッジ・グリーティングプレイス」や、「タートル・トーク」「ジャスミンのフライングカーペット」「トイ・ストーリー・マニア!」といった人気キャラクターのアトラクションが追加されてきました。
2019年7月には、最新技術を取り入れた体験型アトラクション「ソアリン : ファンタスティック・フライト」も導入されました。

8つ目のテーマポート「ファンタジースプリングス」誕生

より魅力ある東京ディズニーシーへと発展のため、大規模な開発が行われたのが「ファンタジースプリングス」です。2024年6月に、8つ目のテーマポートとしてオープンし、ゲストの体験価値の向上に寄与しました。

「ファンタジースプリングス」コンセプトアート Concept art only. 画像はイメージです。©Disney

2つ目のパーク一体型ホテル「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」が加わったことで、パーク内ホテルに滞在をしてディズニーの世界により没入して楽しむという、ホテルとパークをシームレスに楽しむという形に、東京ディズニーリゾートの滞在方法にも変化があったといいます。

25周年イベント「スパークリング・ジュビリー」の見どころ

そして、2026年4月15日〜2027年3月31日の期間には、25周年イベント「スパークリング・ジュビリー」が開催されることになります。パーク全体が「ジュビリーブルー」といわれる青色に包まれます。

東京ディズニーシーの開園25周年セレモニーの様子 ©Disney

祝祭を彩るエンターテイメント

メディテレーニアンハーバーでは、特別な衣装のミッキーマウスたちが登場する水上グリーティング「スパークリング・ジュビリー・セレブレーション」を公演。また、アメリカンウォーターフロントでは世界のダンスと音楽の祭典「ダンス・ザ・グローブ!」が実施されるほか、夜には東京ディズニーシー・ホテルミラコスタの壁面に映像が映し出される「スパークリング・ジュビリー・ナイト」が繰り広げられます。

詳細なショーの様子や限定グッズ、メニューなどの見どころについては、下記をチェック↓↓↓
【参考】東京ディズニーシー25周年「スパークリング・ジュビリー」開始!新しい水上ショーや夜のプロジェクションなど見どころを解説・2027年3月まで https://tetsudo-ch.com/13026827.html

ⒸDisney

自分だけの記念品も!充実のスペシャルグッズと食の祭典

スペシャルグッズ(イメージ) ©Disney

アニバーサリーを形に残すグッズや、特別な味覚も多数登場しています。

注目の限定アイテム

好きなパーツを組み合わせて作る「ジュビリーロケット」(5月25日発売)や、ジュビリーブルーを取り入れたシンプルで日常使いしやすいアイテムが注目を集めています。また、4月14日からはダッフィー&フレンズの「ファインド・ユア・ビューティフル・ブルー!」もスタートし、25周年ならではの特別感あふれるラインナップが並びます。

水の惑星に刻まれた、二人の“レジェンド”の約束

パークを訪れた際、メディテレーニアンハーバーの片隅に置かれた1枚のプラーク(陶板)に気づくゲストは多くありません。そこには、東京ディズニーシーの開園を待たずしてこの世を去った高橋政知氏(オリエンタルランド元社長)と、建設に尽力したフランク・ウェルズ氏(ディズニー社元COO)の名が刻まれています。

パークの誕生・功績を記念する特別なプレート ©Disney

彼らが1992年に「セブン・シーズ」という夢を語り合い、当初の「灯台」案から水の惑星を象徴する「アクアスフィア」へとシンボルを進化させたことが、今日の圧倒的なスケール感を生みました。ディズニーリゾートラインに乗ってパークへ向かう際、車窓から見えるこの美しい「水の惑星」が、かつては何もなかった埋立地から「アートを描くように」創り出されたという事実を知ることは、25年目の祝祭を単なるイベント以上の「物語」へと昇華させてくれるはずです。

四半世紀にわたりゲストに驚きとロマンを与え続けてきた東京ディズニーシー 。 2024年に誕生した「ファンタジースプリングス」という新たな物語を加え、25周年の祝祭はさらなる高みへと向かっています 。2027年3月31日まで続くこの輝かしい季節に、あなたも「冒険とイマジネーションの海」へ漕ぎ出してみませんか?
(画像:©Disney)

鉄道チャンネル編集部
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