Image: USPTO

この記事は「ギズモード・タイムマシン」──すこし前の今日って、何があったんだろう? 未来から観察してみたら、懐かしさだけでなく、意外な発見だってあるかもしれません。

2019年5月7日、「Apple Pencilにブラシタイプが登場したら、よくない?」という記事を掲載しました。米特許商標庁(USPTO)に出願された特許によると、Apple Pencilに筆のような形状のスタイラスが検討されていたことが伺えます。

2019年は第2世代Apple Pencilが発売されており、iPadが「本気のクリエイティブに使えるデバイス」と意識されるようになってきていた時期。

そんな中では、筆のようなしなやかなペン先でデジタルイラストを描きたいと感じた人もいたかもしれません。ペーパーライクなテクスチャの保護フィルムなどにも見られるように、アナログな描き心地というのは一定の需要があるんですよね。

そうした背景もあり、「ペン先を物理的に筆にしてしまう」この特許案には、ロマンを感じた絵描きさんもいたのではないでしょうか?

さて7年経った今、Apple(アップル)が導き出した答えは、スタイラスに「毛」を植えることではありませんでした。

2024年に登場したApple Pencil Proでは、ジャイロスコープで「ペンの回転」を検知し、ブラシツールを正確にコントロールできるようになっています。また、触覚フィードバックやスクイーズといった機能で、クリエイティブな作業を的確にアシスト。Apple Pencilは、物理的な形状は変えずに、センサーやソフトウェアの力で、クリエイターを支える方向にシフトしていきました。

今読み返すと、Appleが「本物の筆のしなり」をデータ化しようと研究していた形跡が見えます。結果、メンテナンスもたいへんそうな「物理筆ブラシ」は現在まで登場していませんが、その情熱は形を変えて、今の「バレルロール(回転検知)」機能の中に魂として宿っているのかもしれません。

(以下、元記事を再編集のうえ掲載します)

今日の記事:Apple Pencilにブラシタイプが登場したら、よくない?

掲載日:2019年5月7日

著者:塚本直樹

Image: USPTO

お絵かきがさらに捗りそう。

iPadとともに、進化を続けるスタイラス「Apple Pencil」。さらに特許情報をもとにすれば、将来このApple Pencilにブラシタイプがくわわるかもしれません。

米特許商標庁(USPTO)に出願された今回の特許「Stylus with multiple inputs」では、上のようにブラシのような形状のスタイラスのイラストが登場しています。説明によれば、このスタイラスは柔らかなペン先を備えているそうです。

もちろん、iPad向けにリリースされている各種ドローイングソフトは、ブラシのペン先を用意しています。そして既存のApple Pencilでブラシ風の描写をすることが可能なのですが、硬いペン型のスタイラスではいまいち「描いている感」が味わえないのもの。しかし、この新型スタイラスならそのような問題も解決できることでしょう。

現在、Apple Pencilは第2世代モデルが登場しています。こちらは相変わらず普通のペン型なのですが、そのうちブラシ型のバリエーションが登場しないとも限りません。特許情報が製品化を保証するわけではありませんが、お絵かきユーザーの方はちょっとだけ新モデルの登場に期待してもいいかもしれません。

Source: USPTO via Cult of Mac

本日のテックな答え合わせ

予言的中度:★

ロストテクノロジー度:★★★★

再評価度:★★★

GIZMODO テック秘伝の書
1,650円
Amazonで見る
PR